パロニムとプログレス、ジョイントベンチャー「ネオフレーム」設立 新たな動画視聴体験を提供
映像内のモノ・ヒト・コト・音・場所等に触れるだけで情報にアクセスできる技術「Tig(ティグ)」をベースとした各種映像ソリューションを手がけるパロニムと、キャスティング+クリエイティブ制作を中心とし、近年は縦型ショートドラマ事業を軸に各種メディアとSNSを連携させた新たな広告手法を展開するプログレスはこのほど、ジョイントベンチャー ネオフレームを設立した。両社の強みを融合し、新たな動画視聴体験の提供を目指す。 パロニムは、動画やLIVE配信の映像内で任意の場所に情報を紐づけ、視聴者が興味を持った部分をタップ、またはクリックするだけでさまざまな詳細情報にアクセスできるインタラクティブ動画技術「Tig」を開発・提供している。国内外の強力なプラットフォームや事業会社との連携も開始し、コンテンツと「Tig」による映像技術を融合させたグローバル展開を強化している。 一方、プログレスは、近年ブームとなっている縦型ショートドラマ分野で「ショードラ」というコンテンツ制作や大規模なアワード開催を実施するなど、エンターテインメント領域において豊富な実績を持ち、人々の心を動かすコンテンツ制作に長けている。 このほど両社は、新たにジョイントベンチャー オフレームを設立した。両社の強みを活かし、「Tig」の技術をショートドラマやテレビ、VODなどさまざまなエンターテインメントコンテンツに融合することで、動画視聴者や映像そのものに新たな価値を提供し、革新的な未来創造型マーケットの実現を目指す。 具体的には、①「Tig」技術を活用した、ショードラやエンターテインメント領域におけるインタラクティブ動画コンテンツの企画・制作と技術提供、②動画視聴者がより深く、効率的に情報にアクセスできる新たな情報検索ツールの開発、③ショートドラマなどにプロダクトプレイスメントをするサービスの開発、④インタラクティブ動画コンテンツを配信するためのプラットフォームの構築、他の配信プラットフォームとの技術・ビジネス連携の4つの事業を展開する。 プロダクトプレイスメント広告は、一説では最古の広告手法とも呼ばれ、韓国をはじめ海外では積極的に利用されるケースもあるなか、日本ではマスメディアの広告ビジネス構造や放送法、権利問題、ステマ規制などさまざまなハードルにより拡大が難しい手法とされてきたが、2023年末より各分野の強力なプレイヤーとの連携を進めてきたとし、2025年春先にはいくつかの具体的なサービスやプロジェクトをリリースを見込んでいる。 また、パロニムとして展開してきた「Tig」の実績や解析により、動画からの購入を最適化させるキー要素をビジネスモデルに多面的に取り入れ、ユニークな価値と効果を提供していく考えを示した。 ネオフレーム 代表取締役に就任した小林道生氏は、「ネオフレームは、『Change perspectives, Create future(視点を変える、未来を創る)』という理念のもと、動画視聴体験を革新し、人々の生活をより豊かにすることを目指しています」と語る。 「具体的には、3つの取り組みに注力しています。まず 『エンターテインメントの新たな可能性を開拓』することです。Tig技術を活用し、映像表現の幅を広げ、視聴者にこれまでにない感動と価値を提供していきます。次に『新たなビジネスモデルの開発』です。企業が映像を活用した事業やプロモーションを行う際に直面するプロセスや慣習上の課題を解決し、より合理的で高い効果を生むサービスを提供します。そして『パートナーシップの拡大』です。国内外のパートナーシップを積極的に進めることで、映像ビジネス領域の技術やサービスを発展させ、世界中の人々に、より豊かな動画視聴体験をお届けします。ネオフレームは、動画の力で新しい視点を提供し、未来を創造する存在であり続けます」とコメントした。
日本ネット経済新聞