裸に革ジャン、断食道場から電話、キャンプ場から怒りの帰宅…岡村靖幸&吉川晃司コンビの“爆笑交遊録”
SNSが沸いた、吉川晃司との「同級生対談」
――そして、漫画家のよしながふみさんと『日出処の天子』などの漫画談義をしたり、盟友・斉藤和義さんと知られざる吉祥寺時代の話で盛り上がったり、鈴木おさむさんにSMAPの「真相」を聞いたり、立川談春さんと立川談志さんの話をしたり。それぞれ濃厚な話が多かったんですが、なんといっても吉川晃司さんとの対談ですよね。 岡村 編集部の人たちがうれしかったということでしょ? ――そんなことありませんよ! 吉川さんと岡村さんの「同級生対談」はSNSでめちゃくちゃ話題になりましたよ! お二人はデビューの頃からの親友ですし、実にメディアでは30年以上ぶりとなる2ショットは誰もが待ち望んでいたものだったんです。ちなみに、ポートレートはバーラウンジで撮影して、お二人の間に1つ席を空けて撮ったんですが、そこに空席がある意味を深読みする人が続出したんです。 岡村 そんなに盛り上がってました? ――めちゃめちゃ沸きましたよ! どうでしたか、久々の吉川さんは。 岡村 何も変わってないし、華もあるし、相変わらず素敵なままだし。デビューから40年以上にわたって彼はずっと芸能界の第一線で活躍し続けている。僕ら、10代の頃から知ってる間柄ですから、それはもう感慨ひとしお。同世代として誇らしい存在だなと思っています。 ――20代の頃、「3人」で六本木界隈で遊んでいたときの知られざるエピソードも面白かったし、吉川さんに誘われてキャンプへ行った話も最高でした。 岡村 そうね、石垣島ね。 ――岡村さんは、吉川さんと二人きりのキャンプだと思い込んでいたら、翌朝、岡村さんの知らない吉川さんの地元(広島)のお友だちがワイワイやってきて、岡村さんがヘソを曲げて帰っちゃった、というのが最高でした。 岡村 だって、彼、友だちが来ると突然「~じゃけんのう」って言い出すんだもん。東京にいるときは全然言わないくせに。そういうの、不思議に思いました。 ――菅原文太の「朝日ソーラーじゃけん」的な(笑)。でも、仕方ないのでは? 地元の友だちに会うと出ちゃいますよ。 岡村 僕が「じゃけんのう」に対する抵抗力をつけてから言ってほしかった。それまで一切口にしたことがなかったのに、唐突に、しかも初めて行った南の島で「じゃけんのう」を発動されたら、僕の居場所はないじゃない。何聞いても「じゃけんのう」で返されるんだもの。 ――あはははは。 岡村 何が始まったのですか! どういう世界観なのですか! 突然、知らない世界に放り込まれたのと同じです。東京でもたまに広島弁を出してくれていれば、「ああ、こういうしゃべり方をするんだね」と免疫もつくのに、そんなことも一切なかった。だから「いいよ、もう帰る!」って。 ――あはははは。それから、岡村さんが吉川さんに「助けてくれ! 腹が減って死にそうだ!」と電話したエピソードも最高でした。 岡村 ああ、断食道場行ったときの。僕、本でもしゃべっていますけど、昔、断食道場に通っていたことがあって。初めて行ったときに、空腹に耐えられなくて電話したんです。しかも、吉川だけじゃなく、いろんな人に電話してるんです。Charaとか。 ――え! Charaさんにも! 岡村 よく覚えてないんだけど、電話したらしい。 ――しかも、断食道場はお寺だから電話なんてなくて、お寺の外の公衆電話からかけたんですよね? 吉川さん、「どうしたの? どこにいるの? って聞いたら、途中で電話が切れた」って(笑)。 岡村 ネットの時代じゃなかったから、LINEでスタンプを送るとかそういうことはできなかったんですよ。