物流施設開発のシーアールイー、5年で「利益倍増狙う」根拠
数ある不動産会社の中でも、シーアールイーのような物流施設の専業は珍しい。写真は2021年1月に竣工した大阪府交野市の大型物流施設「ロジスクエア大阪交野」(写真提供:シーアールイー)
EC(ネット通販)の拡大を受けて繁忙が続く物流業界。荷物を運ぶ配送業者はもちろん、荷物の保管や配送拠点として利用される物流施設の需要も旺盛だ。東証1部上場の物流施設デベロッパーであるシーアールイー(3458)の業績にも、追い風が吹いている。 2009年に設立されたシーアールイーは、物流施設の開発と物流施設の管理、マスターリース(一括借り上げ)を柱とする物流不動産会社だ。前2021年7月期(2020年8月~2021年7月)決算は売上高475億5600万円(前期比15.4%増)、営業利益57億7200万円(同36.5%増)と、物流需要の高まりを象徴する大幅増収増益だった。 市場を驚かせたのは、この決算と同時に公表した中期経営計画だ。2021年7月期に62億円だった事業利益(営業利益+持分法投資損益+のれん償却費)を、5年後の2026年7月期までに120億円へ倍増させる。野心的な計画だが、亀山忠秀代表取締役社長は「案件はしっかりある。『えいや』で決めた数値ではない」と自信を見せる。今2022年7月期の業績予想は売上高616億円(前期比29.5%増)、営業利益86億円(同49.0%増)と出足は好調だ。
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一井 純