革新的な装備品開発へ研究所設置 防衛省、米国防総省機関と協力
防衛省は1日、革新的な装備品の開発を目指す「防衛イノベーション科学技術研究所」を東京・恵比寿の複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」内に開設した。木原稔前防衛相は式典で、米国防総省の研究機関「国防イノベーションユニット」(DIU)の東京事務所の併設を調整し、協力を推進すると明らかにした。 新研究所は76人で発足した。このうち民間からは16人で、事業設計・管理を担うプログラムマネジャーには人工知能(AI)やロボット工学などの専門家14人を充てた。今後、外部人材の登用を拡大したい考えだ。 研究所では将来の戦い方を一変させる装備品の開発に向け、数年かけて取り組む新技術の創出や、既存技術を応用して3年程度で新たな装備の配備を目指す「ブレークスルー研究」を実施する。 木原氏は辞表取りまとめの閣議後、開所式に出席。DIUの事務所設置に関し「協力の促進と同時に競争でもある。革新的技術の先駆者であるDIUに教えを請いながら、失敗を恐れず果敢に挑戦し続けてほしい」と訓示した。