今日からFA解禁、最大6人に宣言の可能性!
日本シリーズが終わり、今日、31日からフリーエージェント申請の受付がスタートする。FA資格者が権利を行使する場合、31日から11月9日までに(土日・祝日を除く7日以内)所属球団に意思を伝え、コミッショナーへ文書で申請しなければならない。それを受けて11月10日の午後3時にコミッショナーが正式に「FA宣言選手」として公示、翌日の11日から全球団との契約交渉が解禁される。 今オフに、国内FA資格を持つ選手は30人。その中で行使が確実と見られているのが、オリックスの糸井嘉男(35)、西武の岸孝之(31)の2人。 糸井には、すでにオリックスが複数年の大型残留条件を提示しているが、今回、糸井に関してはFA残留を認めているため、FA宣言をして他球団の話を聞くと見られている。関係者の話を総合すると、阪神が交渉に乗りだすことは間違いなく、糸井も興味を持っていると言われているが、阪神は、基本、マネーゲームには応じない方針。もしオリックスや、糸井に触手を伸ばすのではないかとされている巨人が、阪神以上の条件を上積みしたときは、FA宣言後の糸井の行き先は、スンナリと阪神とはいかないのかもしれない。 FA行使を明言している西武の岸には高校、大学と過ごした地元仙台の楽天が積極的で、通算103勝投手を迎えるに恥じない大型契約も用意しているという。チームの建て直しには、則本昂大(25)次ぐ先発の柱が不可欠で、ドラフトで高校生の藤平尚真(18)を指名したのも、岸の加入を計算してのものだったようで、もしかすると、今オフのFA移籍第1号は岸になるのかもしれない。 まだ最終結論は出していないが、FA行使に傾いていると見られているのが、横浜DeNAの山口俊(29)、中日の平田良介(28)の2人。 山口は、今季開幕に怪我で出遅れながら初の2桁をマーク。ただ9月中旬に肩に異変が発生して、クライマックスシリーズでは、投げることができず、最後に悔いを残した。このあたりを本人がどう考えるかが微妙で、ここ数年は、契約更改でポスティングによるメジャー移籍を希望するなど、メジャーへの思いも消えていない。来る日に備え、代理人とも契約しており、FAを行使した場合にも代理人が交渉に入ってくる模様だ。FAを行使すれば、先発の補強が急務の巨人が獲得に乗り出すものと予想されている。