まるで「中国政府のスポークスパーソン」…日本のエリート学生が発した「驚きの一言」
まるで中国政府のスポークスパーソン
「まるで、中国政府のスポークスパーソンの説明かと錯覚するような学生たちの発表」はほかにもあったという。 〈「日本では、中国の人々が厳しいサイバースペースの統制を不満に感じていると分析するが、そのような固定観念で見てはいけない。 効率的に社会に悪影響を与えるサイトを遮断し、著作権法に違反する行為を取り締まるなど、中国は日本ができていないことをやっている」 「日本のウェブサイトはポルノだらけで、ヘイトスピーチも効果的に取り締まっていない。中国は、社会の安定を維持することに最大限の配慮をしている」〉『日本の死角』より) なぜこうした発言が生まれてしまうのか。 メディアの影響もあると分析する。 〈日本の一部の商業メディアは、中国や韓国の負の側面ばかりを取り上げ、見下すような視点から、面白おかしく書き立てる。目も当てられないようなヘイトスピーチも横行している。良識を保ち、他者を理解しようとする学生たちの姿勢もあるのだろう。 しかし、学生たちもレベルの低い商業メディア同様、「日本は」「中国は」と国単位で物を見すぎてしまうから、このような議論に終始してしまうのではないか。〉『日本の死角』より) 日本の学生は民主主義の価値をあまり理解していないということだろうか。
現代新書編集部