食べ放題の店で食べ残しを「持ち帰り」しようとしたら罰金と言われました。すでにお金を払っていても持ち帰りはNGでしょうか?
「食べ放題だからたくさん食べたいけど、残してしまうのがもったいない」と思った経験はありませんか? 食べ放題のお店で、食べきれなかった料理を持ち帰ろうとしたところ、「持ち帰りは禁止で、さらに罰金がかかる」と言われた方もいるかもしれません。 この記事では、食べ放題のルールや持ち帰りの可否、罰金制度について詳しく解説していきます。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
食べ放題は時間内に店内で食べきるのが原則
飲食店の食べ放題や飲み放題は、一定の制限時間内で対象の料理や飲み物を定額で楽しめるサービスを指します。基本的に、対象のメニューであればどれだけ注文しても料金は変わりません。 また、ビュッフェ形式で提供される場合も、時間内であれば好きな料理を自由に選んで食べられます。しかし、食べ放題の対象となるのは原則として店内での飲食に限られています。 つまり、食べ放題は決められた時間内に店内で楽しむサービスであり、料理を持ち帰ることは基本的に許可されていません。
食べ放題で頼んだ料理を勝手に持ち帰ると犯罪になる可能性も
食べ放題の飲食店で、無断で飲食物を持ち帰ると、刑法第235条に基づく「窃盗罪」に該当する可能性があります。窃盗罪は、他人の財産を不正に持ち去った場合に適用される犯罪で、簡単にいえば、他人の物やお店の商品を盗んだ場合に処罰されるものです。 食べ放題のサービスでは、対象のメニューを好きなだけ注文できますが、いくつかのルールが存在します。多くの飲食店では「時間制限」が設けられているほか、ほとんどの店では「持ち帰り」が禁止されています。 食べ放題の対象メニューであっても、店側が許可しているのは「店内での飲食」に限られており、持ち帰りは認められていないケースが多いです。 そのため、店側の許可なく飲食物を持ち出す行為は店の意向に反した「無断持ち出し」とされ、食べ放題の料金を支払っていても「盗んだ」と見なされる可能性があり、窃盗罪が成立する恐れがあります。 ■窃盗罪に対する刑罰 窃盗罪には、10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。食べ放題で飲食物を持ち帰ったとしても、すぐに厳しい刑罰が適用されるわけではないかもしれません。 しかし、店側からの注意を無視して持ち帰りを続けたり同様の行為を繰り返したりした場合、悪質とみなされ厳しい処分が科せられる可能性があります。