「niko and ...」カフェ事業が人気急上昇の必然。苦節10年で黒字に転換 、2023年は前年比130%の成長、平日でも活況に。
また、ニコアンドの親会社であるアダストリアは、イトーヨーカドーとアパレル部門において、積極的な協業を行っている。業績低迷が叫ばれるイトーヨーカドーであるが、そこに、ニコアンドコーヒーが出店する可能性はあるのか。 「出店することに後ろ向きではありません」(増田氏) カフェの需要は、どんどん伸びている。とはいっても、カフェ事業を継続させるのは簡単なことではない。 そんな中で、ニコアンドのカフェ事業はここ10年、徐々にその数を増やしてきた。そして全国各地、その地域に合わせた店舗を増やしている。
「ニコアンドは 、『編集』という言葉を大事にしています」(増田氏) カフェの役割の一つは、「余白」を生活に提供することだ。何もしなくてもよい、ただそこにいることが許されるような空間。そんな空間を提供するニコアンドコーヒーは、時代を象徴する存在になっていくのかもしれない。 ■その他の写真 ■さらにその他の写真
谷頭 和希 :チェーンストア研究家・ライター