肌のターンオーバーは加齢とともに遅くなる、医師が教える細胞からの肌ケア法
冬は、日差しが穏やかだと言って安心できません。冬でも紫外線は降り注いでいるので、日々のケアが重要になってきます。しかし、「今までのスキンケアだけでは十分ではありません」と話すのは医師で、イシハラクリニック副医院長の石原新菜先生。自身も実践しているという、細胞からのケアについて石原先生に聞きました。 【写真】北川景子、圧巻の美すっぴんを公開 レアな“お腹出し”美ボディも
■加齢とともに遅くなるターンオーバー、若くても油断は禁物
「肌のターンオーバーが整うカギは、表皮の基底層にあります。表皮の細胞は基底層で新しく生まれます。その後、下の層から上へ押し上がり、表面の角質層から剥がれ落ちていきます。この周期は個人差があり、一般的には28~56日。基底層において細胞分裂が正常に行なわれていれば、肌のターンオーバーの乱れは少なくなり、肌の潤いも保たれます」 肌のターンオーバーが乱れると、肌荒れ、シミ、しわの原因に。肌バリア機能が低下することで肌荒れを起こしたり、メラニン色素の排出が遅れシミの原因になったりします。さらに、角質層の水分量が低下してしまうと、小じわが作られます。皮膚細胞を元気にし、ターンオーバーを整え、肌トラブルを起こさないようにすることが重要です。 しかし、残念ながらターンオーバーは、老年期になると若年期の1.5~2倍ほど遅くなると言われています。自分はもう手遅れ? と思う人もいるかもしれませんが、「何歳になっても、細胞を元気にすることで、肌のターンオーバーを整えることは可能です。年齢を重ねた人ほど、肌のターンオーバーを整えることが重要になってきます」と石原先生は言います。 また、若年層であっても油断は禁物。ターンオーバーの乱れの原因は、細胞のエネルギー不足と酸化ストレス(活性酸素の増加)によることが多いです。紫外線、睡眠不足、疲労の蓄積、不規則な生活などは、細胞のエネルギー不足と酸化ストレスの増加を引き起こし、ターンオーバーを乱します。 「若くても肌があれ、シミや小じわが多い人がいます。私のクリニックにも、肌の悩みを抱えて来院する若年層は少なくありません」