セ・リーグのタイトル争い。最多勝は阪神の青柳に打撃ではヤクルト・村上の三冠王獲得に期待です!【岡田彰布のそらそうよ】
新型コロナ陽性となった青柳の早期復活を願う
村上が三冠王を獲るには巨人・岡本という存在を超えないといけない。それができれば当然、それだけの力は持っている打者よ[写真=早浪章弘]
自主トレ、キャンプ、そしてオープン戦……。およそ3カ月、チームの中で競い合って、いよいよ迎える開幕である。これを書いているのは1週間前。このままアクシデントなく本番へ、とこれは監督の偽りのない思い。それなのに現実は非情だ。 関西のスポーツ新聞に大きく報道されていたのが阪神の青柳(青柳晃洋)のこと。彼は初の開幕投手に選ばれ、極めて順調に、ここまで調整してきた。それがここに至って、新型コロナの陽性者に認定され、球団はしっかりと対策を取ると決めた。これにより開幕投手プランは消え、チームとしても先発ローテーション再編に頭を痛める事態に陥った。 オレは今シーズンのセ・リーグ最多勝候補に青柳を推している。そこにこのアクシデントだ。影響が極めて薄く、早い段階でスタートを切ってもらいたいと願うし、青柳に対する評価にはいささかの変化もない。 今週の週ベの後ろカラーミニ特集がタイトル争いについて。だからまず「セ・リーグの最多勝投手」について書く。本命はもちろん青柳である。昨年も13勝で最多勝に輝いているが、今シーズンはさらに力量アップ。十分に連続タイトルに挑めると見ている。 青柳の課題はコントロールだった。崩れるのは四球絡みがほとんど。それでもパワー投球でねじ伏せてきたという印象が強い。もちろん今シーズンも同じ課題を背負うが、ここまでを見る限り、自滅することはないと判断できる。先発して7イニング、そら2、3個の四球を出すだろう。でも、これはあとにひかない。切り替えて、勝負できる術を確実に手にしている。それを裏付けるオープン戦だった。 先にも書いたが、昨年が13勝。正直、これは不満である。昔のように最多勝を獲るなら20勝以上……なんてことは通用しないのは分かっている。でも、せめてタイトルを獲るなら15勝以上。ここは個人的に譲れないところなんよね。いまの野球のシステムでいけば・・・
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週刊ベースボール