「半数がAI関連」 10月開催のCEATEC、800社以上が出展
電子情報技術産業協会(JEITA)は20日、10月15日から幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催するデジタルイノベーションの総合展示会「CEATEC2024」の開催概要を発表した。今回はAI(人工知能)に焦点を当てた未来社会と最新技術を軸にするとともに、日本自動車工業会主催の「ジャパンモビリティショー」との初併催。電気自動車(EV)をはじめとした次世代モビリティーと最新エレクトロニクスとが融合した展開にも期待がかかる。出展社数は昨年を大きく上回る800社を超える見通しだ。 【関連写真】閣僚が相次ぎ視察した昨年のCEATEC 今年25周年を迎えるCEATECは、あらゆる産業にイノベーション(革新)をもたらしていくことを目指し「イノベーション・フォー・オール」を掲げるとともに、AIに焦点を当てていく。25周年特別企画「AI・フォー・オール」を用意。AIを活用した先端技術や製品、サービスを開発する23企業・団体が出展し、会場で最新技術などを披露する。4日間の会期中はAI関連のコンファレンスも行う予定だ。 同日会見した鹿野清CEATECエグゼクティブプロデューサーは「昨年の来場者へのアンケートで51%がAIに関心を示していた」といい、今回の出展者の約半数がAI関連の展示を予定していることも明らかにした。 主催者特別企画も拡充し、「パートナーズパーク」「ネクストジェネレーションパーク」「グローバルパーク」の3つを用意。パートナーズパークは、企業と企業が共創した結果を具体的に示す場として展開していく。 デジタル田園都市国家構想特設パビリオンでは、実際の自治体と企業などが共創した49の事例が披露される予定だ。パーク全体では農業や海洋、働き方改革など、社会全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)や最新技術などを中心に100を超える企業や団体が事例を発信する。 ネクストジェネレーションパークは、これまでのスタートアップに加え、企業内新規事業開発部門も出展できるようにした。今回は昨年を大きく上回る200社・団体が出展を見込む。グローバルパークはイギリスやカナダ、台湾、アラブ首長国連邦(UAE)、ウクライナが出展するほか、ラトビアが初出展する。 ジャパンモビリティショーとの併催も話題だ。今回、次世代モビリティーやスタートアップを中心に事業共創を目指すことから、名称も「ジャパンモビリティショービズウィーク2024」とした。鹿野氏は「さまざまな産業との共創を目指すCEATECとの親和性も高く、出展者間の交流や来場者数の増加が期待できる」との見方を示した。 15日のオープニングセレモニーはJEITAの津賀一宏会長や熊谷俊人千葉県知事が登壇するほか、25周年特別セッションでは未来を飾るAIをテーマにしたセッションも用意する。
電波新聞社 報道本部