大成功! J1、今季前半戦のベスト補強ランキング1~10位。1位はFC町田ゼルビアのドレシェヴィッチ!
3位:オ・セフン(FC町田ゼルビア) 生年月日:1999年1月15日 前所属クラブ:清水エスパルス 今季リーグ戦成績:17試合6得点1アシスト 昇格組ながらJ1の首位を走って2024シーズンのサプライズとなっているFC町田ゼルビアの中でも、オ・セフンは驚きを与えている新戦力と言えるだろう。ここまで17試合に出場して6得点1アシストを記録している。 韓国人のオ・セフンは、2022年に清水エスパルスに加入してJリーグでのキャリアを始め、今年で日本でのプレーは3年目だ。清水では2年間でJ1とJ2合わせて38試合に出場して3得点という数字だが、今季はすでに6得点を決めている。 オ・セフンの最大の特長は、身長194cm・体重93kgというフィジカルの強さだ。堅守速攻スタイルの町田は、オ・セフンをターゲットとして攻撃を始めることが多い。ハイボールが入ったあとのセカンドボールをうまく拾ってチャンスをひろげていく形を得意としており、この空中戦でいかに勝つかが重要なポイントだ。オ・セフンは空中戦勝利数が158回でリーグトップとなっており、与えられた役割を見事に果たしている。 町田はリーグ戦直近4試合でオ・セフンを欠いており、2勝2分けという成績だ。アビスパ福岡戦とヴィッセル神戸戦は、ポストプレーヤー不在の影響を感じさせる内容で、いずれも無得点に終わっている。オ・セフンはそれほど町田の攻撃で重要な存在なのかもしれない。
2位:濃野公人(鹿島アントラーズ) 生年月日:2002年3月26日(22歳) 前所属:関西学院大学 今季リーグ戦成績:21試合5得点0アシスト 濃野公人は、関西学院大学を卒業したばかりの選手で、ルーキーイヤーで衝撃的な活躍を続けている。 名門・鹿島アントラーズで開幕戦から右サイドバックのスタメンに抜てきされた濃野は、ここまでリーグ戦全試合に先発し、5得点を記録している。 サイドバックでありながら5得点を決めていることが示す通り、濃野は攻撃意識の高さが武器の1つだ。左サイドでボールをつないでゲームをつくることが多い鹿島は、右サイドに広大なスペースが生まれることが多く、濃野はそこを絶えず狙っている。プロ初ゴールとなった4月13日の京都サンガF.C.戦では、藤井智也がドリブルで左サイドのタッチライン際を突破した後、ゴール前まで走っていた唯一の選手が濃野だった。高校時代はFWだったこともあってか、ゴール前での落ち着きもサイドバックとは思えないほど冷静で、チャンスをしっかりとものにする決定力もある。 濃野の決勝点で勝利を収めた第10節・ガンバ大阪戦のあとでランコ・ポポヴィッチ監督は、「彼の1番の良さは攻撃の部分。彼に守備に専念してくれと言うこともできる。ただそれは彼にとって良くない。見せてくれているもの、クオリティは素晴らしい。その彼の良さを消したくない。活かしていきたい」とクラブ公式サイトでコメントを残していた。 ただ、本人は守備も疎かにするつもりはない。タックル数、リカバリー数、ブロック数はいずれもチームで2位の高水準で、攻守両面で鹿島にとって重要な存在となっている。