大成功! J1、今季前半戦のベスト補強ランキング1~10位。1位はFC町田ゼルビアのドレシェヴィッチ!
9位:シャハブ・ザヘディ(アビスパ福岡) 生年月日:1995年8月18日(28歳) 前所属クラブ:FCゾリャ・ルハンシク(ウクライナ)※レンタルでペルセポリスFC(イラン) 今季リーグ戦成績:15試合7得点2アシスト シャハブ・ザヘディは、2024シーズンのJリーグで最も大きなサプライズとなっている外国人助っ人の1人だ。アビスパ福岡で、ここまで15試合に出場して7得点2アシストを記録している。 ザヘディは昨年6月に27歳でイラン代表デビューを果たした選手で、ヨーロッパ主要リーグでのプレー経験もないことから、知名度の高い選手ではなかった。だが、デビュー戦となった第4節のFC東京戦でアシストを記録すると、第5節・浦和レッズ戦から5試合で5得点を挙げて、一気にチームの信頼とファンの心をつかんだ。 身長187cmの長身でヘディングが強いことは周囲の期待通りだと言えるだろう。また、得意の左足のシュートは強烈で精度も高く、ここまで左足で4得点を挙げている。第11節のガンバ大阪戦では、相手GKの位置を見て自陣から約70メートルの超ロングシュートを決めたことも話題になった。 ザヘディは当初、2024年6月30日までの期限付きでの加入だったが、この活躍を受けて、福岡は6月4日に契約期間を2024年12月31日まで延長したことを発表した。 5月18日のセレッソ大阪戦でイエローカード2枚を受けて退場となったザヘディは、同月22日に行われたYBCルヴァンカップの柏レイソル戦でも退場となり、公式戦2試合連続退場という珍事を起こした。ファウル数27はリーグ11位の数字で改善の余地があるとしても、福岡にとって大きな助っ人であることは間違いない。
8位:中谷進之介(ガンバ大阪) 生年月日:1996年3月24日(28歳) 前所属クラブ:名古屋グランパス 今季リーグ戦成績:21試合1得点0アシスト 中谷進之介は、名古屋グランパスからガンバ大阪に移籍し、今季J1で全試合にフル出場している。 昨季のJ1でリーグ最多タイの61失点だったガンバ大阪は、今季第20節終了時点で14失点で、リーグ最少失点チームとなっている。これはチーム全体の功績だとしても、その中心にいる中谷の存在が大きいことも確かだろう。空中戦勝利数56回とブロック48回がチームトップの数字で、リカバリー数やインターセプト数でもチーム上位の数字を誇っている。 また、チームをけん引する能力もガンバ大阪に求められている要素だった。新加入のチームですぐにリーダーシップを発揮した中谷は、副主将を任され、開幕戦からキャプテンマークを巻いた。主将の宇佐美貴史や、もう1人の副主将であるファン・アラーノとともにチームを引っ張っている。特に今季のガンバ大阪は、新加入選手が多かったため、新戦力の中に即座にリーダーとなれる選手がいたのは大きかったのではないだろうか。 第13節で中谷の古巣である名古屋グランパスと対戦して1-0で勝利を収めたあと、ダニエル・ポヤトス監督は守備の安定について、「去年から大きく何か練習メニューを変えたとか、そういったところはないんですが、確実に去年よりも今年の方がインテンシティというところが変わっている」とクラブ公式サイトでコメントしていた。強度が上がっている要因には、中谷の球際の強さも挙げられるはずだ。