空き家改修しオフィスに、都内の企業10月開設 富山県の上市町議会で誘致報告、町活性化に期待
富山県の上市町議会は11日、本会議を再開し、7氏が一般質問した。町が取り組むサテライトオフィスの誘致を巡り、町は、都内に本社を置くIT企業「ハテナブック」(本間隼人社長)が10月、同町熊野町の空き家を改修し、サテライトオフィスに加え、コワーキングスペースとゲストハウスを併設した複合施設をオープンすることを紹介した。椎名寛子氏への答弁。 複合施設の名称は「metate(めたて)」で、目立てと呼ばれる刃物を研ぐ仕事をしていた物件を改修したことにちなんだ。1階に自社のサテライトオフィスと異業種交流やイベント利用のコワーキングスペース、2階に最大12人が宿泊できるゲストハウスを設ける。開業予定は10月11日で、町を一つの宿に見立てて宿泊施設と地域の日常を結びつける「まちやど」構想の拠点施設となる。 本間社長は4月に都市部の企業の社員などが地域課題解決に取り組む国の制度「地域活性化起業人」として町に着任。役場で移住定住や情報発信の業務支援に当たっている。
複合施設の開業に伴い町がサテライトオフィス部分を支援した。官民連携で町内の観光や飲食業などの活性化の起爆剤にしたい考えで、酒井紀明産業課長は「上市の玄関口としてにぎわいの実現に寄与すると考えている」と述べた。 松谷英真、廣田泰三、廣田透、碓井憲夫、酒井一好、當波紀子の6氏も質問した。