ECB総裁、直近利下げが最後ではない-方向は明らかに「下向き」
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は16日、今後も利下げする考えを示した。
ラガルド氏はリトアニアのビリニュスで記者団に対し、金利の方向は明らかに「下向き」であり、直近の動きは「最後の利下げではない」と述べた。ECBは先週、中銀預金金利を0.25ポイント引き下げて3%にした。
同氏は「われわれが今見ているのはリスクポジションの変化だ」と指摘、「これまでのインフレ予測は上振れリスクと関連していた。つまりインフレは予測よりも実際には高くなる可能性があると考えていた。しかし、今ではリスクは両面にあると考えており、これは均衡とは異なる」と続けた。
ECBは今年に入り4回利下げしたが、それでも金利が引き続き経済活動を抑制しているとみる。当局者の大半は、政策金利を徐々に中立的な水準に移行できるとの見方を示す。短期金融市場では、来年半ばにもその水準に達する可能性があると想定されている。
原題:Lagarde Says Direction for ECB Rates Is Clear, More Cuts Coming
(抜粋)
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Milda Seputyte, Alexander Weber, Mark Schroers