【奈良県 2024年版】秋の絶景・風物詩10選 紅葉と緑が織り成す“錦の里”「正暦寺の紅葉」
◆明日香村の彼岸花
飛鳥時代の人々が活躍した痕跡が遺跡として多数点在するのが、明日香村です。現代につながる様々な制度や文化が始まった地でもあり、「日本の国のはじまりの地」として親しまれています。 お彼岸の頃になると村のあちらこちらで見られるのが、真っ赤に色づいた彼岸花。毎年、咲く場所や数に違いはあれど、主に古墳や寺院の周り、田んぼの畦などさまざまな場所で見られます。特につなぐ棚田遺産「稲渕棚田」周辺は、彼岸花と黄金色に染まる棚田の見ごたえのあるコントラストが評判です。 また、開花時期に合わせて「彼岸花祭り」も開催され、案山子コンテストなどのイベントも楽しめます。 見ごろの時期:9月中旬~下旬 明日香村の彼岸花(あすかむらのひがんばな) 所在地 奈良県高市郡明日香村稲渕地区
◆九品寺周辺の彼岸花
九品寺は、奈良時代に行基によって開かれたと伝わる葛城古道の古刹。境内の北側の空き地や土手、田畑の畔などでは、9月の中旬から下旬にかけて彼岸花が見ごろを迎えます。 彼岸花が群生して咲き誇るその様は、まるで真っ赤な大海原のよう。群生ならではの美しさに圧倒されます。 九品寺周辺の彼岸花(くほんじしゅうへんのひがんばな) 所在地 奈良県御所市楢原1188
◆采女祭
「采女祭」は、毎年中秋の名月の日に行われる、「采女神社」の例祭。采女(女官)の霊を鎮め、人々の幸福を祈願するために始められたもので、艶やかな行列や船神事などが執り行われます。 祭り当日は、十二単姿の花扇使や天平衣装をまとった人々が2メートル以上ある美しい花扇を囲み、市内を練り歩く「花扇奉納行列」で始まり、神社での「花扇奉納神事」、雅楽が演奏されるなかで管絃船が猿沢池を巡る「管絃船の儀」が行われ、最後は池に花扇が投じられます。 そもそも采女神社は、采女が帝の寵愛を失ったことを嘆いて池に入水したという悲恋物語が創建の由来とされていますが、現在は縁結びの神様として親しまれていて、采女祭では「采女えんむすび守」の授与も行われています。 開催日:中秋の名月の日。2024年は終了。 采女祭(うねめまつり) 所在地 奈良県奈良市樽井町(采女神社・猿沢池) ※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。 ※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
CREA編集部