タイトル獲得者だらけのソフトバンクにMVP候補多数…なぜ近藤健介が初の栄冠を手にしたのか
11月26日のNPBアワーズで今季の最優秀選手(MVP)など各タイトルの受賞者が発表され、パ・リーグのMVPはソフトバンクの近藤健介外野手(31)が初めて手にしました。独走で4年ぶりの優勝を飾ったソフトバンクは、タイトル保持者が多数。MVP候補が多い中でどんな投票結果になったのかをひもといてみました。(林原弘) ■近藤は989ポイント獲得、2位は?【投票結果一覧】 MVPは全国の新聞、通信、放送各社に所属するプロ野球取材歴通算5年以上の記者が投票資格者(パ・リーグは有効投票総数259)となる。MVPは上位3人を連記し、1位5点、2位3点、3位1点の合計点数でトップの選手が選ばれる。新人王やベストナイン、ゴールデングラブ賞も記者投票で選出される。 パ・リーグのMVPは、打率3割1分4厘、出塁率4割3分9厘で首位打者、最高出塁率に輝いた近藤が手にした。しかし、今季2位日本ハムに13.5ゲーム差をつける独走で4年ぶりの優勝を飾ったソフトバンクは、他にも候補者がめじろ押し。そのことが投票結果にも表れた。 近藤は1位158票、2位62票、3位13票で計989点。2位は全試合で4番を打って本塁打、打点の2冠を達成した山川穂高で1位78票、2位86票、3位46票の694点。近藤とは295点差だった。3位は最多勝の有原航平で294点(1位9票)。4位は最優秀防御率に輝いたモイネロの196点(1位9票)で、上位はソフトバンク勢が占めた。 5位はソフトバンク戦で4勝を挙げるなど最多勝を有原と分け合った伊藤大海(日本ハム)が他球団ではトップの54点。1位票(4票)が入ったのもホークス勢以外で唯一だ。他のソフトバンク勢は柳田悠岐の離脱後に3番を打った栗原陵矢が1位に1票入るなど6位の30点。盗塁王の周東佑京は3位に1票が入った。 近藤の選出について、西日本スポーツ評論家の柴原洋氏は「私も近藤だと思っていた。最後こそ離脱したが1年を通して活躍したことが評価されたのだろう。5番打者としてチャンスメークも走者をかえすこともできる。柳田がけがで戦列を離れ、山川が中盤で不振に陥った中で打線を引っ張ったのは大きい」と語る。 【#OTTOホークス情報】 ▼▼MVPは記者投票…なぜ近藤だったのか、記者の見解は?▼▼
西日本新聞社