《2025年注目の旅情報》連休は9回あり!国内で世界的なイベントや健康寿命がテーマのウェルネス旅、多彩なクルーズも
2025年注目の旅【2】世界的に大ブーム!自由気ままな「クルーズ」
コロナで大打撃を受けたクルーズですが、2023年は米国のクルーズラインズ国際協会(CLIA)調査では世界のクルーズ人口は3170万人と、コロナ前の2019年を上回る結果になっています。国内に目を向けると、にっぽん丸を運航する商船三井クルーズは、2024年12月1日にMITSUI OCEAN FUJIを就航。郵船クルーズは、新造船の飛鳥Ⅲを2025年夏にデビューを予定しています。また訪日外国人の増加を受けて、日本発着の外国船クルーズも増え、カジュアルからラグジュアリーまで、多彩な船に乗れる機会が増えています。 乗船した7割がリピートするともいわれるクルーズ。日本発着クルーズに関心が高まっていますし、経験者は海外でクルーズを楽しむ動きも増えそうです。単なる移動ではなく、移動そのものが目的として楽しめること。食事もエンターテインメントも移動も、客室料金も込みのオールインクルーシブの心地よさ。ベッドに寝たまま移動ができ寄港地では身軽に観光するなど疲れ知らずの旅は、小さなお子様連れから年配のかたまで快適に過ごせ、今後ますます盛り上がりをみせそうです。
2025年注目の旅【3】楽しむだけではなく、自らが行動し「役立つ旅」
「お金を払っているのだからやってもらって当たり前」ではなく、地球温暖化、人口減少による人手不足など顕在化する問題を前に、自分の行動が問題解決につながるのなら…と協力する意識の高まりを旅でも感じます。 例えばホテルでのリネンの交換を毎日しない取り組みに賛同したり(家で毎日シーツ洗いませんし)、アメニティを持参してゴミの削減に協力したり。せっかくの旅ですから、我慢まではしないけれど、できることは受け入れる協力するスタイルが広がっています。 今後は一歩すすんで、もう少し社会や自然のためになにかをする、あるいは自分のスキルや労力を活かし地域に貢献をしながら滞在するような旅スタイルが増えるのではないかと思います。モチベーションは、人とのつながりだったり、理想のライフスタイルだったり、得られる対価だったり人それぞれですが、よりよい社会と自分のモチベーションのベクトルを合わせる…そんな旅のサービスやスタイルが今後できそうな兆しを感じます。 いかがでしたか? 2025年も多くのかた、地域、社会が、旅を通じて元気になりますように情報をお届けして参ります。素敵な旅を計画してみてくださいね。 ◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん 旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを務めた。トラベルナレッジ代表。旅ブログも行っている。