ルーキーシーズン最終戦もストイック 西郷真央が「フォーカスしたい」こと
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(19日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72) 【画像】笑顔の西郷真央 ルーキーシーズンの開幕前に立てた目標は、ポイントランク上位60人のみによる最終戦出場だった。それをルーキー・オブ・ザ・イヤー争いのトップで達成した。なのに、西郷真央の表情は渋い。 「ここに来られたことはすごくうれしい。トップ60人しか出られない舞台で、どれだけの力を発揮できるかも含めて、楽しみながらプレーできたら」とは言うものの、持ち味のショットの調子が良くない。 直近4試合は4週前の「メイバンク選手権」30位が最高で、前週「アニカ driven by ゲインブリッジ」では予選2日間のフェアウェイキープ率50%(14/28)、パーオン率61%(22/36)で予選落ちした。「とにかく今は自分のしたいスイングや打ちたい球がどれだけ、何回打てるのかにフォーカスしたい。スコアに結びつくための過程を大事にした試合にしたい」と話した。 今大会は年間ポイントレースも日本勢では4位の古江彩佳に次ぐ9位の2番手で出場を決めたが「みんなが試合数をセーブする中、自分が出ている分のポイントを稼いでいるだけ。そこまで評価できない」とバッサリ。シーズンを振り返って評価できるのは「(7位で終えた全英女子など)トップ10に入った試合」ぐらいだという。
17日の日曜日に現地入りし、開幕2日前の19日はプロアマ戦で18ホールを回った。前週と同じフロリダ州のコースだが、雑草が生い茂るエリアがあるなど趣が違う。「ブッシュっぽいのがある環境で毎試合はやらないので、ティショットで少しプレッシャーがかかる」。風との戦いは前週同様で「吹いた時の距離感のズレはすごい」とクラブ選択にも頭を悩ませそうだ。 昨年大会はエイミー・ヤン(韓国)が通算27アンダーで優勝した。「昨年よりも何ホールか伸びたところもあるみたいだし…」とコース情報は把握している。「今年最後なので、気持ちよく終わりたい。そのためにはやっぱり自分が納得のいくショットを打ち続けることがまず第一。そこをクリアできるようにしたい」。ストイックな姿勢は最後まで変わらない。(フロリダ州ネープルズ/石井操)