【独自】自民党裏金議員に新たな疑惑 電話音声データを入手「企業献金を党費に充てていた」が収支報告書に記載なし 専門家は政治資金規正法違反の疑いを指摘 衆院富山1区・田畑裕明議員
そこで、公開されている2022年までの過去3年の第一選挙区支部の収支報告書を確認すると、この支援者の企業が「会費」として納めた献金と同じ額が「寄付」として収入に計上されていましたが、支出に「党費」としての記載はありませんでした。 専門家は政治資金規正法違反の疑いを指摘します。 神戸学院大学 上脇博之 教授 「この金額が合ってるとなると、全額または一部がここから出たはずですよね。そうするとその出が書いてないということは明らかに虚偽記入になってしまうし、不記載にもなる可能性もあるとは思いますが、いずれにしてもこれ計算合わないですよね。もうどう考えても政治資金規正法違反」 ■田畑議員「またお話させてください」 衆院選期間中の10月24日、富山市内で開かれた田畑議員の個人演説会の後、音声データの発言について田畑議員に確認を求めました。 毛田千代丸キャスター 「田畑さんすみません。大事なお話で、自民党員の党費を」 田畑裕明議員 「はい」 毛田キャスター 「会社からの寄付金から充てていたというお話あるんですけども、事実か確認したくてですね」 田畑裕明議員 「とんでもない。またお話させてください」 毛田千代丸キャスター 「大事なお話なのでちょっと伺いたいんですけど」 「また話す」と語ったきり、車に乗り込んでその場を去りました。 当選後、改めて田畑議員側に質問状を送ると、事務所から「党員登録については 法令に則り適切に処理をしております」と書面で回答がありました。 政治資金規正法違反の疑いを指摘した上脇教授は―― 神戸学院大学 上脇博之 教授 「政治資金の問題は特に裏金事件の発覚以降は厳しいですので、お金の処理がいい加減だということは、政治家の資質が問われることになります。説明責任果たす必要があります」 電話で会社からの献金を党費に充てていたと聞かされた支援者は―― 支援者 「全然意味がわからないですし、会社のお金なので会社のお金を政治活動に使ってほしいという。それが正しく使われているものだということをずっとね、わが社だけでなくて他の会社の方々も皆さんそういうふうな思いで託している部分はあると思うんですけど、そういったものを自由に、自分の意向で違う用途で使えるのかなと思うと、ますますやっぱり不信、政治不信につながっていくかなという」
田畑議員は自民党派閥が政治資金パーティーの収入を裏金化して所属議員にキックバックしていた問題をめぐり、2018年からの4年間で合わせて68万円の収支報告書への不記載があったことがわかっています。
チューリップテレビ