長良川の簗(やな)に魚がわんさか!夜半からの大雨がもたらした今季イチの漁獲量
前日の長良川中央から上流へと移動。郡上八幡の街は季節が進み、冬がすぐそこまで来ているかのような気候だった。朝晩は10℃を切る寒さの日も。凍える寒さの中アユ達には出会えるのだろうか?お昼からは雨予報!いよいよ“郡上アユ”が下り始める時がやって来た。夜半からの大雨でヤナでは今季一番の大漁に! 【画像】次から次へと獲れるアユ!コンテナはすぐにいっぱいに!
“まきっきアユ”の群れ!数はいるが釣るは難し!
やはり郡上は寒い。前日の美濃とは比べ物にならない寒さだ。今日は前日から郡上入りしている友人と待ち合わせ、いつもお世話になっている『丹羽オトリ店』から10分程上流に車を走らせた「梨畑」と言うポイントへと向かった。河原で着替えるにも寒さとの戦いだ!「あ~寒い」。まだ空は明るいが雨が落ちてくる前に何とか釣果を出したいものだ。オトリを浸けに川に向かった友人が…「めっちゃアユいる~!」と。な!なんと!駆け寄り川を見れば一面アユ、アユ、アユ!何じゃこりゃ~!恐ろしい数のアユが泳いでいたのだ。思わず「入れ掛かり!」の言葉が頭をよぎる。 準備も万端!早速相方と並び竿を出す事に。「これって凄い入れ掛かりになるか、全く釣れないかだよね~」さあどっちに転ぶのか?! 足元からそっとオトリを送り出す。オトリはよく泳ぐが、ここでの1匹を取らなければ入れ掛かりは無いだろう。何とか1匹!を目標に丁寧に泳がせていく。オトリも目視出来る中、ハリまで数cmと言うところまでは来るのだが掛からない!10分、20分、30分…。痺れを切らした相方は上流の瀬へと消えていった。私は完全に目の前のアユ達に取り憑かれていた(笑)。1匹取れれば状況は一変するはず!と粘りに粘った。 落ち込みギリギリのシラ泡を攻め何とか絡めとる作戦に変更!これが当たった!掛かり所は悪かったものの念願の1匹を手にする事が出来た。「さ~こっからだ~」掛かった小ぶりなアユを放つと上流へとガンガン泳いで行く!カッツーン!来ました来ました2匹目!「ほ~らね!」とほくそ笑んだのも束の間。この後アタリはすっかり止まってしまった。このアユ達は上流から下ってきて群れているアユで追いけは無かったようだ…。あんなに黄色い追星が見えるのに…。 下流を見ると友人がテンポよくしかもかなり良型のアユを掛けているではないか!私のいる場所から落ち込みの淵を挟んだ開きではまるで別物のアユが掛かっていた。何なんだこのアユの棲み分けのような状態は…。釣ったアユを見せて貰えばしっかり追っている若いアユだった。どうやらこの時期になると場所によって掛かるアユ、掛からないアユがハッキリしている様だ。見た目で騙されてはならぬのだった。