「マウントの取り合いに疲れた」「焦った時ほどミスを連発」「なかなか眠れない」そんなあなたに効く・自律神経の名医:小林弘幸氏が選んだ《猫画像》とアドバイス
「自律神経」とは、あれこれ指示をしなくても、体の状態を自動で「ちょうどいい感じ」にしてくれる神経です。最近では猫の動画を観ることで、悲しみやイライラ、不安などのネガティブな感情が軽減される「ミャオ効果」という幸福感を高めてくれる現象が起こることもわかってきました。自律神経の名医が10万枚以上の写真の中から、見るだけであなたの「心と体のバランスを整えてくれる猫」たちを選んだ『にゃんこと整える。』より一部を抜粋して紹介します。 【書影】「ミャオ効果」という幸福感が高まる現象とは?〈猫〉を見るだけで体の状態が「ちょうどいい感じ」に整う!?小林弘幸氏著書『にゃんこと整える。』 * * * * * * * ◆余計なプライドは捨てよう 〈お悩み〉…マウントの取り合いに疲れてしまいました 〈どうすればよくなる?〉…「周囲の目」を気にするのではなく、自分自身と向き合うようにしましょう 「マウンティング」とは自分のほうが優位であると言動で見せつける行為を指しますが、マウンティングする人は、自分が人からどう見られているかを気にしすぎているように思います。 他人の目を気にしてマウントを取ったり取られたり、そんなことでメンタルに不調をきたしては、自分で自分の心身を傷つけているようなものです。 「他人と比べて自分がどうあるか」ではなく、「自分のいまの状態に自分自身が満足しているか」ということに目を向けていくようにしましょう。 〈アドバイス〉…余計なプライドは、捨ててしまわないとどんどんと体を蝕んでいく「がん細胞」のようなものです。他人のペースで生きるのではなく、自分のペースで生きることが、自律神経を整えるうえで大切なのです。
◆言葉を返すときは、ゆっくり静かに 〈お悩み〉…相手の言葉に、つい感情的に反応してしまいます 〈どうすればよくなる?〉…何かを言い返したくなったときは、ひと呼吸おいてゆっくり話しましょう 相手に反論をするときなどは、感情が入れば入るほど、人は早口になります。 しかし、興奮して感情のままに言葉を返す行為は、交感神経が上がり、自律神経を乱すことにつながります。 さらには自分の言いたいことを整理しないまま相手にぶつけたところで、相手も感情的になってしまい、悪循環になるばかりです。 相手に何かを伝えたいときは、ひと呼吸おいてゆっくりと話す。そうすることで、自身の自律神経も整い、人間関係もスムーズになっていくのです。 〈アドバイス〉…ゆっくり話す習慣を身につけると、だんだんと感情も穏やかになっていきます。相手のペースに乱されることなく、まずは自身の感情を安定させることを意識しましょう。
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