「マウントの取り合いに疲れた」「焦った時ほどミスを連発」「なかなか眠れない」そんなあなたに効く・自律神経の名医:小林弘幸氏が選んだ《猫画像》とアドバイス
◆どんなときでも「ゆっくり」「丁寧」に 〈お悩み〉…忙しいときに限って、ミスを連発してしまいます 〈どうすればよくなる?〉…忙しいときほど「ゆっくり」「丁寧に」という言葉を心のなかで唱えましょう 「忙しい」という漢字は「心(りっしんべん)」を「亡くす」と書きますが、心に余裕がなくなると、いろいろなことが雑になってしまうのは致し方ないことです。 しかし、時間に追われてさまざまなことを焦って処理していると、ミスが起こったり、トラブルが発生したりして、余計に自律神経は乱れていきます。 慌てて対応したことでミスが発生し、二度手間になってしまうようだったら、少しでも時間をかけて丁寧にいちどで終わらせるほうが、結果的には効率もよくなるでしょう。 〈アドバイス〉…忙しくて不安を感じるときは、いちど作業の手を止めてゆっくり深呼吸をしてみましょう。心を落ち着けることで頭のなかが整理され、いろいろなことがスムーズに進められるようになるでしょう。
◆寝る前の「ありがとう」が幸せを運んでくる 〈お悩み〉…いろいろなことが気になってなかなか眠れません 〈どうすればよくなる?〉…寝る前に、感謝の言葉を唱えましょう 患者さんのお悩みのなかでも、睡眠に関するご相談はとても多いです。とくに寝つきの悪い方のお悩みに、「あれこれ気になって、寝ようとしても目がさえてしまう」というものがあります。 そんな方にこそおすすめしたいのが、夜、寝る前に心のなかで「ありがとうございました」と唱える習慣です。 「感謝」の言葉を口に出すと、幸せホルモンとも呼ばれている「オキシトシン」の分泌が活発になり、自律神経が整っていくのです。ぜひ試してみてください。 〈アドバイス〉…「布団の上で正座をし、深呼吸しながら心のなかで感謝する」を、寝る前の習慣にしましょう。
◆成功体験を増やす 〈お悩み〉…同じ失敗を繰り返してしまいます 〈どうすればよくなる?〉…小さな成功を積み重ねていきましょう 「できなかったこと」を「できなかったまま」にしておくと、また同じことをしなければならなくなったときに大きなストレスとなり、自律神経が乱れる原因となります。 この解決法は簡単で、「できることに上書き」していけばいいのです。待ち合わせに遅刻しがちな人は、時間を10分逆算して行動するように、料理の味つけが決まらない人は、レシピの分量にきちんと従うようにと、自分の行動を改めたことによる成功体験が増えれば増えるほど、日常は快適になっていくのです。 〈アドバイス〉…忘れ物が多い人は、出かける際の持ち物リストをメモしておくようにしましょう。家を出る前にリストを見直すだけで、忘れ物はぐんと減ります。出かけた先でも慌てることがなくなり、自律神経も整うでしょう。 ※本稿は『にゃんこと整える。』(アスコム)の一部を再編集したものです。
小林弘幸
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