【エアコンで起きる“寒暖差疲労”】原因や症状を医師が徹底解説!
だるさや不眠、頭痛、肩こり、イライラ、下痢、便秘……。この夏出現しているあなたの不調は、エアコンによる冷えや外気との差によって起こる「寒暖差疲労」が原因かも!?今回はエアコン不調の原因をドクターが解説! 【冷え性診断】あなたの冷えはどこから?
教えてくれたのは…久手堅司(くでけんつかさ)さん
せたがや内科・神経内科クリニック 院長
【エアコン冷えと外気の差が原因で起こる寒暖差疲労とは?】
「エアコンの風は体を冷やすため、外気の感覚でエアコンを設定すると実は冷えすぎているということが。人間には、寒暖差に対応して体温を一定に保とうとする機能があり、自律神経によって維持されています。そこには大きなエネルギーが必要であるため、体に疲労が蓄積してしまう。そういった温度差が影響する体の疲れを『寒暖差疲労』と言います。『寒暖差疲労』になると、体を調整する自律神経のバランスが乱れてしまい、さまざまな体調不良の原因になります」
【エアコン冷えと外気の差による寒暖差疲労が原因で起こる症状】
・背中や肩、腰など、全身の倦怠感 ・冷えからくる生理不順や首こりや肩こり、生理不順 ・不眠 ・頭痛 ・めまい ・胃腸障害 ・イライラや不安、うつなどメンタルの乱れ ・風邪 ・アレルギーなど 検査をしても病名がつかない夏の不調は、寒暖差疲労からくる自律神経の乱れが関係していると疑っていいでしょう。
あなたは大丈夫? エアコンによる【寒暖差疲労】をセルフチェック!
□寒いのが苦手 □寒くなると気分がめいりやすい □エアコンをつけると冷えやすい □周りの人が暑がっているのに自分だけ寒く感じることがある □長袖が常に手放せない □顔がほてりやすい・全身がほてりやすい □気温が上がったり、下がったりする時期には具合が悪くなりやすい □熱中症または、それに近い症状になった経験がある □季節の変わり目は体調が安定しない □冷え性 □エアコン環境にいる時間が長い □むくみやすい
結果はこちら! チェックした数で確認を。
★1~3個→軽症……今は大丈夫! でも「寒暖差疲労」対策はしておくべき! ★4~6個→中等症……現在感じている不調は、「寒暖差疲労」が原因の可能性も。意識的な改善が必要。 7個以上→重症……「寒暖差疲労」対策と本格的に向き合うことをおすすめします。 この結果に該当してもかならず治療が必要というわけではありません。ですが、この先の体調を考えるならば、「寒暖差疲労」によるストレスの負荷がかかっても自律神経の働きを正常に保つためのケアを取り入れて損はなし。その第一歩として食習慣を見直してみてはどうでしょうか。 イラスト/香川尚子 取材・文/金子優子 Edited by 沈 晨棟
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