互いのラグビースタイル出し尽くす。関西学院大×近大は、大学選手権への切符を懸けた決戦
11月30日、花園ラグビー場でおこなわれる関西大学Aリーグ、関西学院大×近大は、両チームがマストウインのマインドで臨む一戦だ。 キックオフの11時45分直後からお互い体をぶつけ合う展開となる。
今季開幕から5勝1敗の関西学院大は、勝ち点23で、今回の最終戦を残した時点でリーグ3位(京産大、天理大は勝ち点25)。勝てば全国大学選手権出場が決まり、リーグ2位となる可能性がある。 11月17日には昨季まで3連覇の京産大を45-21で破った。チームの空気は上々だ。
近大との決戦を控えHO平生翔大主将は、「勝敗は大事です。ただ、特別なことをするのではなく、積み上げてきたものを出し切るだけ」と話す。「自分たちのカルチャーである、ひたむきさを出して80分戦い切る」と断言した。
京産大戦は、先に14点を先行される苦しい展開も、試合中にプレーと気持ちを修正して勝利をつかんだ。 レフリーの通信機器の故障によってできた時間に、ハドルを組んだ。その中で主将を中心に、「応援してくれている仲間がいる。チームの代表として、やってきたことを体現できるのは俺たちだから」と話したことで心がひとつになったという。
前半は19-21とリードを許したその試合。後半は自分たちのスタイルを出し切った。 全員が躍動した中でも、特に持ち味を出したのがバックスの精鋭たちだ。CTB松本壮馬がディフェンスを崩す走りを見せ、FB的場天飛が鋭く突破した(2トライ)。武藤航生、中俊一朗の両WTBも持ち味を発揮した。
FW陣も力強い。PR大塚壮二郎が奮闘するスクラムは、京産大の塊に対抗し、NO8小林典大は下のボールにも強い。 ここに名前を挙げた選手たちは、中以外は近大戦も先発する(山本快が先発出場。中はベンチスタートとなった)。