札幌の中学生の個人情報SNSで拡散、市教委が謝罪 2千万回閲覧
札幌市教育委員会は20日、同市立中学で一時紛失した生徒の個人情報を含む資料とみられる画像がSNSで拡散されたと発表した。個人情報には氏名や性別のほか学習の状況、友人関係、家族状況、学校生活での配慮事項などが含まれ、「低学力」「だらしない」「親うるさい」などの表現があった。市教委は「配慮にかける表現があった」とした。 【写真】保護者説明会で批判相次ぐ SNSの投稿は削除されたが2千万回以上閲覧され、現在も転載された画像がネット上で確認されているという。 市教委によると、4月10日、女性教員が生徒267人分の個人情報を含む資料をまとめたファイルを体育館のステージ上に置き忘れた。ファイルはその後見つかったが、十数人の生徒が資料を閲覧し、撮影して他校の生徒に送信した生徒もいたという。佐藤圭一学校教育部長は「(女性教員は)持ち出してはいけない資料との認識がかなり低かった」と説明した。 市教委は、各学校に対して個人情報の適正な取り扱いや、内部文書も含む文書作成での人権への配慮についての通知を出した。現在、関係職員の処分を検討している。(古畑航希)
朝日新聞社