【選手権】堀越が6-1で松山北に完勝 FW三鴨奏太が4得点2アシストで全得点にからむ
1月2日、第103回全国高校サッカー選手権大会3回戦が8試合が関東各会場で行われた。 【フォトギャラリー】松山北 vs 堀越 駒沢陸上競技場での松山北(愛媛)と堀越(東京A)の試合は6-1で堀越が完勝し、ベスト8進出。FW10三鴨奏太(2年)が4ゴール2アシストと全6得点に絡む、活躍を見せた。 前半7分、MF6 渡辺隼大(3年)のパスを右足で決めると16分にはMF22 杉村充樹(2年)のクロスから左足で決め2得点。 「今日は自分の日かなと感じました」と感じるなか、前半25分、ポストプレーからFW 11髙橋李来(2年)のゴールをお膳立てしチーム3点目。 前半30分、カウンターから失点したものの、34分、CKのキッカーとしてDF4 森奏(3年)のゴールをアシスト。 さらに前半終了間際39分にはDF2 竹内利樹人(3年)のクロスを頭で合わせ、前半だけでハットトリック達成。 後半に向け、「取れるだけゴールを取ろうと思っていました。乗っているときに取れるだけ取っておこうというイメージで臨みました」と話すように後半6分にはMF23田中豪(2年)のクロスをワンタッチでおさめ、左足で流し込んだ。「もっといきたいなと欲が出ました」とどん欲だったが疲労を考慮し、69分での交代となった。 圧巻のFW10三鴨のプレーに堀越の佐藤実監督は「本来、あのくらいの感じのパフォーマンスを出せると思います。周りの選手も生かす感じでプレーしていたので、彼の力、良さが出たと思います」と話せば、敗れた松山北の兵頭龍哉監督は「(三鴨選手は)愛媛県にはいない選手。三鴨選手だけじゃなく、全体的にボールを止めること。そしてポジションの取り方がすごいなと感じましたし、自分たちでサッカーをしていてかっこいいなと思いました」と脱帽の様子だった。 文句なしのプレーを見せたFW10三鴨だが初戦の津工戦では「雰囲気に飲まれて、浮足立って、試合に入れず、終わってしましました」と明かした。それならばもっと喜んでも良さそうだが、本人は泰然自若というべきか反省ばかり。 「チームとしてあの1失点は見つめ直さなければいけません。6得点は外したプレーの方が印象に残っていますし、ほかの選手が決められたシーンはありました。(ゴールを)決めたシーンは再現性があるので、決められなかったシーン、やられてしまったシーンを意識して次の試合に臨みたいです」と冷徹に振り返った。 またこの試合で通算5得点とゴールランキング単独首位に立ったが「目の前のチャンスでしっかり刺しきれば、自分も得点王もあるかなとは思いますが、正直、どうでもいいです。チームが勝てることが一番なので」と我関せず。フォアザチームに徹している。 なお、準々決勝に駒を進めた堀越は1月4日、フクダ電子アリーナで前橋育英(群馬代表)とベスト4をかけて対戦する。 (文・写真=佐藤亮太)