「1円」で舌打ち、ポイントカードを毎回間違える…現役コンビニ店員が絶句した「迷惑な客」
③大量の小銭を消費しようとする客
ちょっとした買い物で溜まった小銭をまとめて使う客……これが、自動レジになった途端に増え出した。まるでATMのように、持参した小銭をバラバラと機械に入れる。 ここで自動レジの弊害が現れる。容赦なく小銭を投入すると、投入口で小銭が詰まり、エラー反応を起こしてしまうことがある。すると、もう1台のレジに客が集中し、2台分のレジを捌かなければならないという惨状に。無事に復旧できたら良いが、最悪本部対応となる。 小銭を入れた本人が謝罪もなく復旧を待っている姿に腹が立ったのは一度や二度ではない。もちろん、その場で注意を促すものの、注意しても聞かない客の方が多い。そのため、オーナーと相談して、何度も繰り返すなら出入り禁止しても構わないというルールを設けた。
④ポイントカードを間違え続ける客
来店するたびに、他社のポイントカードを提示する常連客がいる。 「だから使えませんって!」「さすがに覚えてくださいね」とやんわり指摘するが、「あかんて忘れてまうで」と名古屋弁混じりで言い返して来る。もはや、漫才だ。 よくいるクレーマーとのやりあいは1回で終わるケースが多いが、これに関してはもう数えきれないほど……。なぜ覚えてくれないのだろうか。ちなみに、根比べは現在進行中で、この客は従業員同士で、ロックオンされている。
⑤なぜか怒っていた客
かなり前の話だが、その客のことはよく覚えている。齢60代手前、スーツでビシッと決めていた。レジを受けようとすると、持っていた酒瓶をいきなり「ドン!」と置き、こちらを睨んでいる。待たせたわけでもないから、全く意味が分からなかった。長年サービス業をやっているが、こんなに主張が強い客に出くわしたのは初めてだった。 会計後、「もう、ここには来ないからな!」と一言。こちらも、もう二度と来てほしくなかったので「ありがとうございました!」といつもより大きめの声で対応。以来、本当に来なくなったので、いい鬼退治ができた。それにしても、何に怒っていたのだろうか……。 ===== これはあくまで一場面を切り取っただけで、実際にはまだまだリアルな場面に遭遇する。レジで「ありがとう」と言ってくれるだけで、良いサービスを提供するモチベーションになることを覚えておいてほしい。 <TEXT/たける> 【たける】 サービス業一筋29年。大学1年生の時に大手ファーストフード店でアルバイトをスタート。その後中退し、中途入社。勤続21年ののち、コンビニ業界へ。
日刊SPA!