妻の余計な一言で家を出ていった夫…妻が気づくことができなかった夫婦関係が危機に陥っている”サイン”と夫からの「SOS」
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】「しすぎたらバカになるぞ…」母の再婚相手から性的虐待を受けた女性が絶句 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第29回 『「不器用でアピールできない人」は損!…“問題行動”もないのに夫婦関係にトラブルが起きてしまう衝撃の理由とは』より続く
自分のことで頭がいっぱい
離婚相談に来る人は、たいてい、自分のことで頭がいっぱいになっています。 「相手から何とかして慰謝料を取りたい」という人もいれば、「どうにか離婚だけは回避したい」という相談もあります。 ともに、自分の苦しみ、悲しみを軽減したいという思いが優先で、パートナーの人生が今後どうなるか、といったことは二の次になりがちです。 夫婦の危機を迎えて頭がパニックになっているので、自分のことしか考えられないのです。常に自己中心的だったわけではありません。 ただ、中にはずっと自分中心の考え方で生きている人もいます。
自己中心的な妻
つい先日、ある男性から相談を受けました。大学病院勤務の医師で、初婚だったのですが、妻には連れ子が1人いました。さらに2人生まれたので、子どもは全部で3人になりました。子どもとの関係は良好とのことでした。相談者男性が連れ子を温かく受け入れたことが大きかったのでしょう。 ただ、妻はそれに感謝してはくれず、夫に対して偉そうな態度を取るそうです。 「私はいろんな人から結婚を申し込まれていた。あなたがどうしても私と結婚したいというから、結婚してあげた」と面と向かって言うとか。 妻のそういう自己中心的なところが嫌で、離婚を考えている、という話でした。
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