<ボクシング>亀田大毅の統一戦 権威を失墜させた不手際
私は、八重樫東と、井岡一翔がWBAとWBCのミニマム級のタイトルを懸けて戦った統一戦が、あまりにも素晴らしい名勝負だっただけに、同じ統一戦とは思えぬ大凡戦に大きな失望感を覚えた。そして、その試合内容に追い討ちをかけるかのように、試合後に待っていたIBFの不手際……。「IBFが悪い」「また亀田か」の一言で済ませるのは簡単だろうが、今回の一件でボクシング界が負ったイメージダウンは甚だしい。 ■世界の流れは内容重視へと変化 最後に飯田覚士氏のコメントをボクシング界の“良心”として紹介しておきたい。 「世界の流れは内容重視。お客さんが見たい試合を提供する傾向が強くなっています。日本でも、山中慎介や、内山高志ら、KOにこだわり、KOシーンというゴールに向かって試合を組み立てていく魅力あるボクサーが出てきています。団体が4つになったからこそ、なおさら、ただ世界戦というものではなく内容にこだわって欲しいんです」 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)