【大学野球】京大、新リーグ発足後初の開幕3連勝逃すも驚異の粘り 近田怜王監督「チームの勢いがある」
◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第2節1回戦 同大7―5京大(13日・マイネットスタジアム皇子山) 開幕節で昨秋王者の関大に2連勝で勝ち点を挙げた京大は、投手陣が同大打線に14安打と打ち込まれ、1982年の新リーグ発足後、初の開幕3連勝を逃した。関学大は、片山正之監督(67)がリーグ戦初采配を振るった立命大にサヨナラ勝ち。延長10回2死一、二塁で代打の青木幹太内野手(4年)が左前にサヨナラ打を放った。 今季初黒星にも、京大ナインの士気はさらに上がった。5―7の9回に無死満塁と逆転サヨナラ機をつくったが無得点。新リーグ発足後、初の開幕3連勝はならなかった。ただ、6点差の8回に4得点を挙げるなど粘り強く戦った選手に、元ソフトバンク投手の近田怜王監督(33)は「全員が諦めなかった。チームの勢いがある証拠」と、前向きに振り返った。 6日の開幕戦で今秋ドラフト1位候補左腕の関大・金丸夢斗(4年=神港橘)に投げ勝った米倉涼太郎が3番手で2回6安打4失点。関大打線を2試合で計1失点に封じた投手陣がつかまった。ただ、代わって奮闘した野手陣が、2戦目の先発に予定されていた同大のエース・野辺慧哉を9回に引っ張り出した。指揮官は「ボールを見られたのはプラス」とニヤリ。ここまで3試合を戦い、投打で見せた。近田監督は「面白い野球の展開を、みんながしてくれるんじゃないかな」と、14日の2回戦へ期待を込めた。(瀬川 楓花)
報知新聞社