《ブラジル》日本移民の日「現代の移民にも支援の手を」 サンゴンサロ教会で先駆者慰霊ミサ
ブラジル日本文化福祉協会(文協)と日伯司牧協会は18日午前8時、日本移民の日を記念した先駆者慰霊ミサを、サンパウロ市セントロのサンゴンサロ教会で行った。ミサには約50人が参列し、先人たちへ感謝と哀悼の意を捧げた。 ミサには、西尾ロベルト文協副会長、山下譲二文協評議員会長、野村アウレリオ聖市議、在聖日本国総領事館小室千帆首席領事、ブラジル日本都道府県人会(県連)谷口ジョゼ会長、日伯文化連盟(アリアンサ)吉田エドアルド会長らが参列した。 ミサの進行は日ポ両語で行われ、司祭を務めた尾島紀代治神父は「我々の先祖は神の民の移民であり、私たちはその子孫として守られてきました。そして、ブラジルは移民である私たちを受け入れてくれました。現代になっても貧困や環境破壊の影響から移民や難民は出続けています。私たちは彼らの存在を尊重し、力を合わせて彼らの支援活動を行っていかなければなりません」と今昔の移民に想いを馳せ、平和への願いを語った。
ミサでは聖歌、奉納の儀などが行われた。 山下文協評議員会長は「日本移民先駆者のご冥福を心から祈ります。彼らが残した尊い遺産である誠実さや勤勉さをブラジル国民と共にし、これからも善を尽くせるよう神に祈ります」と語った。 ミサには、カトリック系TVチャンネル「TV canção nova SP」が取材に訪れ、18日夕方の番組で報道された。同チャンネルレポーターのセデアイ・フェルナンデスさん(46)は「日本移民は、1908年にブラジルに到着してから、文化や食、宗教など、大きな影響を与えてきました」と語り、日本人移民の先人達へ哀悼の意を捧げた。