実家暮らしです。夏は毎日冷房を使っていましたが、母から「冷房より暖房の方ほうが電気代が高いから、冬は厚着して暖房を使わないで」と。そんなに電気代が変わるものなのでしょうか?
夏の冷房費と冬の暖房費、どちらが高くなるか気になったことはありませんか? 一般的に暖房のほうが電気代は高いとされていますが、実際のところ、なぜ暖房費が高くなるのでしょうか? また、暖房を使わずに冬を快適に過ごす方法はあるのでしょうか? この記事では、冷房と暖房の電気代の違いや、暖房費を節約するための工夫について詳しく解説します。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
冷房と暖房、電気代はどのくらい違うのか?
冷房と暖房の電気代では、暖房のほうが電気代は高くなる傾向にあります。たとえば、A社が販売している6畳用エアコンでは、冷房の消費電力が1時間あたり110~920Wであるのに対し、暖房時には105~1930Wです。 この消費電力を公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している31円/kWh(税込)を使用して、電気代を計算すると以下のようになります。また、エアコンの電気代は、「消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」で算出できます。 ■冷房使用時(110~920W) 1時間あたりの電気代:約3.4~28.6円 ■暖房使用時(105~1930W) 1時間あたりの電気代:約3.3~59.9円 冷房と暖房ともに最低価格に大きな差はありませんが、最大値になったときにはその差が約2倍以上になることがあります。ただし、この差は機種や外的条件によって異なるため、一概にはいえません。
なぜ暖房の電気代が高くなるのか? その理由を解説
暖房の電気代が高くなる理由はいくつかあります。まず、暖房に使われる電力は、室温を保つために必要な消費エネルギー量が大きいためです。外気温が低くなる冬には冷えた外気が室内に入りやすく、室温を維持するためにエアコンは長時間稼働する必要があります。 特にエアコンの暖房機能は冷房と比べて高い温度設定が求められ、そのためより多くのエネルギーを消費します。 また、一般的なエアコンは外気から熱を取り入れ、それを室内に送り込む仕組みですが、冬季にはその効率が低下しやすくなり、その結果として暖房に使う電力も増加します。このような理由から、冷房よりも暖房時の電気代が高くなる傾向があります。