「心肺停止したこともあるけど」手術は成功し経過順調 先天性疾患のあるちいりおの母「普通に回復したことが嬉しくて」
お父さんを説教する動画が大人気でYouTube登録者数160万以上の「ちいりお」こと理央奈ちゃん(7)。生まれた瞬間から難病と闘い、5歳には側弯症を治す手術の影響で歩けなくなり、この夏には再手術が必要に。しかし、術後は順調でリハビリも再開したそうです。(全4回中の2回) 【写真】お目目くりくり!心配された手術も元気に乗り越えた理央奈ちゃんの現在 ほか(全19枚)
■よくある病気のはずの側弯症「5歳で悪化し下半身に麻痺が」 ── 理央奈ちゃんは、あごが小さいため呼吸がしづらい先天性疾患があり、2歳半のころには、背骨が曲がっていく「側弯症(そくわんしょう)」という新たな疾患がわかったそうですね。
佳寿美さん:はい。病気がわかったときはショックでした。ただ、お医者さんからは「女の子には多い病気だよ」と言われていたし、外見ではそれほど目立たなかったので、そこまで深刻には捉えていなかったんです。「年1回の健診で大丈夫です」と言われていたし、3歳半になってもあまり進行していなかったというのもあります。 ところが、4歳半のときに受けた定期健診で異常が見つかって。そもそも健診を受けるのが少し遅くなってしまい、診てもらったときには思った以上に進行していて、医師は「かなり難しい手術になるだろう」と。とにかくショックで、「私が仕事に追われていたからかも」と、自分を責めるような気持ちにもなりました。
側弯症の進行が早まった影響で「このままだと心臓や肺まで強く圧迫されてしまう」とのことで、背骨を金属で矯正して進行を止める手術をしたのですが、その手術の後遺症で胸から下に麻痺が残り、歩けなくなってしまって…。側弯症がわかってからもそうですし、理央奈が手術して入院しているあいだも、ものすごく落ち込みました。
■今年8月の手術後は「普通の子みたいな経過に感動して」 ── つらい状況が続くなか、佳寿美さんは本当に頑張っていらしたのですね。
佳寿美さん:落ち込みやすいタイプなので、しばらく引きずっていたのですが、夫と娘の明るい性格に救われました。理央奈が退院するころには、私もやっと「頑張っていこうかな」って笑えるようになって。その後は、リハビリも含めて「受けられる治療をすべて受けさせてあげたい」と必死で治療法を探しました。 ── 退院後は、愛媛から片道2時間半かけて岡山や香川に通ってリハビリするなど、ご家族で頑張ってきたそうですね。今年夏には、5歳のときに受けた手術で背中に入れた金属が2本とも折れてしまったことで、その金属を入れ直す手術をされています。術後は予定よりも回復が早かったそうですね。