「心肺停止したこともあるけど」手術は成功し経過順調 先天性疾患のあるちいりおの母「普通に回復したことが嬉しくて」
佳寿美さん:はい。それまでは、一度入院したら1か月以内で退院できるなんてことはなかったんですけど、この夏は3週間くらいで退院できて、本当にうれしかったです。理央奈は気道が細くて、術後も呼吸状態が悪くなりやすく、前回の手術では一度心肺停止しているんです。ただ、今回の手術では体が成長したからか、気道も広がっていて、術後は普通の子のような経過で退院できて、感激しました。 ── これまで、理央奈ちゃんの症状について医師からは「様子を見ましょう」と声をかけ続けられたそうですね。とはいえ、ご両親にとっては、先が見えず不安だったのではないでしょうか。
佳寿美さん:そうなんです。「理央奈ちゃんが成長するのを待ちましょう」とお医者さんから言われても、いつも「その日はいつ来るの?」って思っていました。低身長症のため背も伸びないと言われたし、「成長を感じられる日なんて来ないんじゃないか」って。でも、今年夏の手術では初めて成長というものを感じられたような気がします。
■週1回、学校を休んで岡山と香川、大阪でリハビリを ── リハビリも再開されたそうですね。 佳寿美さん:はい。術後の経過が本当によくて。呼吸器も当日取れて、次の日には一般病棟に入れたんです。痛みが取れるのも早くて、手術から1週間以内に痛み止めを全部なくしても大丈夫になりました。
側弯症の手術ってめちゃくちゃ痛いみたいなんです。特に1回目の手術のときはかなり長いあいだ痛みが残っていたし。今回、金属の入れ替えだったという理由も大きかったとは思いますが、退院後2週目に入るころにはリハビリも再開できて、今は毎週1回、岡山と香川にリハビリに通っています。自宅では毎日軽いリハビリをしていますが、10月上旬からは、大阪でのハードなリハビリも再開しました。 ── ご自宅のある愛媛から岡山と香川、大阪へリハビリに通っているんですね。
佳寿美さん:はい。1回目の手術のときは幼稚園児だったので、幼稚園を休んで毎日、香川と岡山のリハビリセンターに通っていました。小学2年生の今は、週1回学校を休ませてもらって、香川と岡山を車ではしごしています。夫は仕事に行かなければいけないので、私が車を運転してふたりで通っています。