同志社大、12連敗でストップ 2年ぶり白星に酒井優HC「一番欲しかった勝利を勝ち取ってくれた」/関西Aリーグ
関西大学ラグビー(24日、同志社大31-29関大、奈良・天理親里ラグビー場)開幕5連敗中だった同志社大は関大の追い上げを2点差でかわし、Bリーグとの入替戦回避に望みをつないだ。勝ち点4の最下位だが、30日の最終戦で摂南大(勝ち点5)に勝った上、関大(同)が立命大戦で引き分け以下なら6位に浮上する。 前半、キックオフからのノーホイッスル・トライで5点を先制された同志社大は7分に敵陣ゴール前でFWがパスをつなぎ、LO木村圭佑(4年)が左中間に飛び込み、7-5と逆転。その後は一進一退の攻防が続き、26-24の後半38分には敵陣ゴール前のラインアウトからHO荒川駿(2年)が左隅にトライを決め、リードを7点に広げた。 だが、ここから関大に反撃され、ロスタイムの43分に左隅にトライを返され、再び2点差に。それでもSO立石和馬(4年)のゴールキックが外れ、逃げ切った。 同志社大は昨季は7戦全敗で最下位に沈んでおり、リーグ戦での勝利は一昨年12月の天理大と最終戦で47-19で勝って以来約2年ぶり。関大戦に敗れれば、2年連続の入替戦出場が決まるところだった。 今季就任の酒井優ヘッドコーチは「昨季から勝てずに苦しい中、一番欲しかった勝利を勝ち取ってくれた」と選手たちをたたえ、息をついた。 開幕戦の京産大戦で頭を強打し、戦列を離れていたLO寺北亘佑主将(4年)が4試合ぶりに復帰。後半途中まで出場し、体を張ったプレーでチームを鼓舞し続けた。 試合に出場できない期間は給水係やミーティングの資料作りなど裏方としてチームを支えながら関大戦での復帰を目指した主将は「自分が出場したことで前へ前への圧力、コミュニケ―ションの部分は増えたと思う」と分析。「入替戦は下級生たちに不安を与える。4回生として(最終戦に)しっかり勝って回避する」と力を込めた。