筑波大・福井啓太主将、貴重な3点目「本当に価値ある1点」 首位・明大との得失点差「3」に【関東大学サッカー】
第98回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は26日と27日に第19節(全22節)の6試合を行った。前節終了時点で2位の筑波大は神奈川県平塚市の東海大湘南キャンパスサッカー場で東海大と対戦し、3―0で勝った。勝ち点では筑波大と並ぶものの、得失点差で上回って首位に立つ明大は2―0で中大に勝利。明大と筑波大の順位に変動はなかったが、得失点差が前節までの4から3に縮まった。 筑波大は0―0で折り返した後半に3ゴールをマークした。その最後を締めたのは来季J2に復帰する大宮への加入が内定している福井啓太主将(4年・大宮U18)。後半36分、左CKのボールを味方が頭で折り返したラストパスに反応し、左ポスト付近からヘッドで押し込んだ。 自身にとっての今リーグ2点目を記録したセンターバックは、「ゼロ(無失点)で(抑えて)なおかつ(自分が)点を決めて勝ったので、どの試合よりも達成感があります。チームに貢献できたなって、ほかの試合よりも格段に思います」と誇らしげだった。 リーグ2連覇を目指し、明大とのデッドヒートを繰り広げている。同勝ち点の明大に対し、得失点差で下回る筑波大が猛追する展開。勝ち点で並んだ時点での得失点差は11も離れていたが、そこからの5試合で3差まで迫ってきた。東海大にとどめを刺した背番号4の一撃は結果的に明大との得失点差を縮めるものだった。 「(得失点差のことを考えると)3点目を取れたのはすごく大きかったなと思います。1しか詰まっていないかもしれませんけど、今の1は結構大きいものがあります。ゼロより1。本当に価値ある1点だったなと思います」 明大との直接対決はすでに終わっている。優勝するためには残りの3試合で得点をさらに重ねていくことが必要だ。攻守にわたってチームを引っ張るリーダーは、「一戦一戦全部勝って優勝するっていう気持ちが本当に強いです。(得失点差を)ここまで詰めてこられたのは自分たちの力がついてきている証拠だと思いますし、逆転する自信しかないです」と言い切った。
中日スポーツ