事前に確認したい! アンティーク家具の基本と購入方法
現在の家具や装飾品では見かけなくなった素材で作られていることが多いアンティークのアイテム。アンティーク家具に投資することで、あなたは家に個性や魅力、深みを加えることができる。しかし、最近アンティークが流行っているとはいえ、自分が何に投資しているのかよく分かっていないことも多いようだ。実際、アンティークだと思って買ったものの、実はそうではなく、ヴィンテージやレトロに分類されるものも少なくない。 「アイテムを購入する際、それがどのカテゴリーに分類されるのかを知っておくことは、単に自分の知識としてだけでなく、将来の再販価値を高めるためにも重要です」と、ブルックリンを拠点とするデザイン会社レックス&ハドソンの創設者でありインテリアデザイナーのレクシー・ブランドンは言う。ここでは、アンティークとは何なのか、どのように購入すればいいのかについて、何人かのインテリアデザイナーに聞いた。 US版「ベランダ」より。
アンティークとは何年前のものなのか?
「定義上、アンティークとは100年以上前のものを指します。本でも、花瓶でも、ガラス製品でも、あるいは家具でも、その基準は同じです」と、ブランドンは説明する。 一方、レトロな家具とは、実際には古いものではなく、1950年代のイームズチェアのレプリカや、70年代にインスパイアされたベルベットのカウチソファのように、過去のスタイルでデザインされた新しい家具を指すことが多い。 もちろん、そういったレトロなアイテムは、より安価にクラシックなスタイルを手に入れる方法だが、本物のヴィンテージ品やアンティーク品のように価値が上がるわけではないので注意が必要だ。ニュージャージー州ショートヒルズを拠点とするアリエル・ミズラヒ・デザインのデザイナー、アリエル・ミズラヒは、「大型店で購入した場合、あまり上質な素材を使っていない可能性が高いことは言うまでもありません」と、指摘する。
なぜアンティークに価値があるのか?
「アンティーク品を買うことは、文字通り歴史の一部を家に持ち帰るという意味で重要です。アンティークの品々は、その時代のデザインの記録として役立ちます。アンティークのスタイルには地域性もあり、よりユニークで、その違いを見つけるのも楽しいものです」と、ミズラヒは語る。基本的に、アンティーク品を購入し、そのデザインを家に残すことでその時代に敬意を表し、より良いデザインのものを手に入れることができるのだ。 「ほとんどのアンティーク品は、プラスチックや合板とは対照的な無垢の木材とオリジナルの真鍮製の家具(単にプリーツ加工された備品とは対照的)を使って作られています。世代を超えて受け継がれ、長く使えるようにデザインされているのです」と、ミズラヒは付け加える。 だから、アンティーク品を買うのにかなり高い出費をしているように感じたとしても、それは品質にお金を払っているのであり、購入した商品は長持ちする可能性が高い。 アンティーク品を購入する際には、環境への影響も忘れてはならない。長持ちしないため、すぐに埋立地行きになってしまうファストファッションとは対照的に、しっかりとした品質のアンティーク品は環境廃棄物を減らし、何十年も使い続けることができるのだ。