在住者レポート「アルゼンチンは今」ブエノスアイレス市議会で初日系市議が誕生、永田氏
日系社会では話題にのぼらない理由
初日系市議当選が日系社会で特に話題になっていなかったので、各種方面に聞いて、次のような回答をまとめることができた。 「そういう人が出たのは知らなかったですね。私の周り皆、政治にあまり興味がないですから」 「アルゼンチンの日本人が政治には無関心なのは、そんなに目立つことはするものじゃないという気持ちが一番強いですね。目立つと何があるかわからないし」 「商売しても、道を歩いても、袖の下を請求されることで苦しんできた。日本からアルゼンチンに帰国したら空港の税関でさっそく要求されるし、交通違反という言いがかりで警察に止められてもそう。働いても働いても税金でもってかれるだけ。人々のためにちゃんと使われるのならいいですよ。でも政治家の手にかかってどこかに行ってしまうから、正直あきらめています」ということであった。 なお現在、日系政治家として、寺田アリシアチャコ州国会議員、マリオ石井ホセ・セ・パス市長が現職で有名である。 真摯な永田市議の活躍を期待したい。これから南米日系議員ネットワークなどできないものかと思った。 (24年1月22日、ブエノスアイレス 相川知子さん投稿)