【一挙プレビュー】J1注目のPICK UP MATCHは神戸対広島の大一番! J2は好スタートの仙台が秋田と、岡山が藤枝と対決 | Jリーグ
3月16日から3月17日にかけて開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの10試合、J2リーグの10試合が各地で開催される。 ●【動画】アビスパ福岡 紺野和也 & FC東京 長友佑都 インタビュー
3月16日
13:00 アビスパ福岡 vs FC東京(J1) 福岡は開幕3試合を終えて1勝2分と負けなし。FC東京戦はJ1に復帰した2021年から4勝2分と好相性で、ホームでの今季初勝利を狙う。注目はMF紺野和也だ。前々節の横浜F・マリノス戦で決勝点を奪うと、前節は正確なクロスからアシストを記録。古巣を相手に成長した姿を見せられるか。 FC東京はここまで2分1敗と未勝利。ただ、3試合とも紙一重の試合が続いており、鬼門の地を攻略して流れを好転させたい。キーマンは高校時代を過ごした福岡での一戦に臨むMF荒木遼太郎。開幕からの連続ゴールこそ止まったが、加入早々に攻撃の中心となった22歳から目が離せない。 14:00 北海道コンサドーレ札幌 vs FC町田ゼルビア(J1) 札幌は開幕3試合でノーゴール。昨季はリーグ3位の得点数を誇ったものの、ここまでは攻撃面に課題を残している。それでも、前節は4シーズンぶりに復帰したFW鈴木武蔵が初先発でフル出場。2019年にキャリアハイの13得点を記録したエースは苦しむチームの救世主となれるだろうか。 町田はオリジナル10と対戦した開幕3試合で2勝1分。昨季J2で猛威を振るった“黒田スタイル”が初のJ1の舞台でも十分に通用することを証明している。直接FKからの1失点に抑えている堅守をベースに、ここまでは全試合で前半に先制点を奪っており、今節も“徹底”を貫き3連勝を狙う。 14:00 ヴィッセル神戸 vs サンフレッチェ広島(J1)※PICK UP MATCH(ゲスト解説:安田理大氏) 神戸は前節、FC東京に逆転勝利を収め、連敗を回避。前半にPKを失敗していたFW大迫勇也が汚名返上の直接FKを沈め、昨季MVPとしての意地を見せた。また、新加入のFW宮代大聖が加入後初得点を奪ったことも収穫。豪華タレントが揃う前線にまた1人、注目株が台頭しようとしている。 広島は2勝1分で首位に浮上。就任3年目を迎えたミヒャエル・スキッベ監督の下、猛烈なハイプレスを軸に、湧き出るような攻撃からJ1最多の7得点を奪っている。序盤戦の大一番に臨む今節はFW満田誠に注目。今季は3列目での起用が続く中、中盤での球際の攻防は見逃せないポイントだ。 14:00 ブラウブリッツ秋田 vs ベガルタ仙台(J2) 連敗スタートとなった秋田は前節、逆転で今季初勝利。風上の後半にシュートの雨を浴びせると、途中出場のFW佐藤大樹、MF小野原和哉がゴールをこじ開けた。ホーム開幕戦の注目はDF才藤龍治。昨季まで同僚だったDF髙田椋汰(仙台)とのマッチアップも予想されるが、左サイドの主導権は譲れない。 一足早くホーム開幕を迎えた仙台は2連勝を達成。今季就任した森山佳郎監督の下、3試合で勝点7とスタートダッシュに成功した。若手の活躍が目立つチームにあって、やはり注目は古巣対戦の髙田だ。自身を大きく成長させてくれた秋田での一戦。ひたむきさ、粘り強さを体現して3連勝に貢献したい。 14:00 モンテディオ山形 vs ヴァンフォーレ甲府(J2) 開幕3連勝を狙った山形は横浜FCに完敗。待望のホーム開幕戦で仕切り直しを図る。昨季も同様に2連勝で滑り出したものの、第3節からまさかの8連敗を喫しただけに、同じ轍を踏むわけにはいかない。注目は新加入のMF氣田亮真。本拠地『NDソフトスタジアム山形』に集うサポーターの前で強烈なインパクトを残せるか。 甲府も前節で敗れ、開幕からの連勝が『2』でストップ。3人の外国籍選手を並べた前線も不発に終わった。昨季最終節の対戦では終了間際に決勝ゴールを許し、J1昇格プレーオフ進出が消滅。あの悔しさを晴らしたい今節は、プロ初得点を含む3ゴールを山形から挙げているFW宮崎純真に期待が懸かる。 14:00 水戸ホーリーホック vs 徳島ヴォルティス(J2) 仙台に敗れた水戸は2連敗。ただ、濱崎芳己監督が「選手たちはしっかりファイトしてくれた」とコメントしたように、内容面では多くの収穫を得た。シーズンダブルを飾った昨季をはじめ、徳島には直近6試合で4勝2分と無敗。前節遠かったゴールを奪い、開幕節以来の勝利を狙う。 対する徳島は唯一の3連敗。逆転負けも2試合連続と、ダメージの残る敗戦を喫してしまった。未勝利が11試合続いた昨季同様の出遅れは避けたいところ。長野でのJリーグYBCルヴァンカップ1回戦から中2日でのアウェイゲームと厳しい日程だが、イヤな流れを変えるヒーローの台頭が待ち望まれる。 14:00 栃木SC vs 横浜FC(J2) 栃木は前節に初勝利。開幕2連勝の甲府に土をつけ、自信につながる結果を得た。開幕から2試合連続の3失点で敗れていたなかで、甲府戦では体を張った守備を全員で遂行。取り戻した“らしさ”を携えて、昨年7月を最後に勝利のない本拠地『カンセキスタジアムとちぎ』で勝点3を狙う。 対する横浜FCも2連勝中だった山形を下し、今季初勝利。2試合連続で3得点を挙げていた相手に終始主導権を渡さず、完勝と言える内容だった。栃木との前回対戦はJ1昇格を果たした2022年。2試合ともスコアレスドローに終わったが、今回は3ポイントを持ち帰ることができるか。 14:00 ザスパ群馬 vs 愛媛FC(J2) 前節、2試合引き分けが続いていた群馬は敗戦。初勝利を懸けて今節もホームでの戦いに臨む。前節は前半の2失点が響いた形となったが、ここまで3得点全てが生まれているように、後半のペースアップはチームの強み。FW佐川洸介ら途中出場で流れを引き寄せる働きを見せている選手に注目だ。 愛媛は二度追いつく粘りを見せたものの2連敗。JリーグYBCルヴァンカップを含めると公式戦3連敗で、その間の総失点は『9』に膨らんだ。注目は昨年11月に長期離脱から復帰を果たしたMF菊地俊介。今季初出場の前節を含め、昨季から出場した3戦全てでゴールを奪っており、今回もその決定力で“4戦連発”を狙う。 14:00 清水エスパルス vs 大分トリニータ(J2) 開幕3連勝を狙った清水は1-4で大敗。「ここで連敗を止められるのか、それともズルズル連敗するのか」と秋葉忠宏監督が話したように、今節は真価の問われるホームゲームとなる。注目はMF乾貴士。年間最優秀ゴールに選出されたゴラッソを含む2得点をマークした前回対戦に続き、勝利の立役者となれるか。 対する大分はMF保田堅心の先制ゴールを守り切り、藤枝を下して今季初勝利。3試合で1失点という数字が示すとおり、安定した守備で勝点を積み上げている。アウェイで清水に勝ったのはJ1時代の2008年が最後。今度こそ“鬼門”を突破し、2週連続で静岡の地から3ポイントを持ち帰りたい。 14:00 藤枝MYFC vs ファジアーノ岡山(J2) 大分に敗れた藤枝は2連敗。開幕から3試合無得点と、『超攻撃的』を掲げるチームとしてはもどかしい時期が続いている。とはいえ、前から圧力をかける狙い通りの戦いを展開した前節の前半は収穫十分。ホーム連戦の今節こそ良い流れを得点に結びつけ、“ケチャップのふた”を開けたい。 岡山はMF田中雄大のゴールで勝利し、得失点差で首位に浮上。前々節はラストプレーで追いつかれ、勝ちきる強さが問われていたが、84分の決勝弾で見事に答えを示した。昨季の藤枝戦はいずれも打ち合いの末に1分1敗。その2試合ともにゴールを奪ったDF柳育崇には攻守両面で大きな期待が懸かる。 15:00 柏レイソル vs 名古屋グランパス(J1) 柏は2試合連続の完封勝利で無敗を継続。開幕10試合で1勝にとどまった昨季から一転し、スタートダッシュに成功した。井原正巳監督の下で初となる3連勝を狙う今節はFW細谷真大に注目。来月にはパリ五輪予選兼U23アジアカップが控える中、世代No.1エースに今季初得点は生まれるか。 名古屋は3試合連続の完封負けとまさかのスタート。それでも、アウェイの柏戦では5連勝中と相性が良く、ここでイヤな流れを断ち切りたい。キーマンはJ1通算100試合目に臨むFW山岸祐也。前節は加入後初先発で攻守に奮闘を見せた中、期待の新エースはチームを救う初ゴールを奪えるか。 15:00 ガンバ大阪 vs ジュビロ磐田(J1) G大阪は1-0で勝利した第2節以来となる2週間ぶりのリーグ戦。FW宇佐美貴史は開幕戦で同点の直接FK、直近の試合では決勝点を奪うなど、好調を維持している。また、第2節は新戦力6人が先発し、昨年8月以来の勝利に貢献。生まれ変わった“青黒”はホームで連勝達成を狙う。 磐田はCKからの一発に泣き、今季2敗目。前々節には川崎フロンターレを5得点で下したものの、連勝とはならなかった。ただ、今節は2022年にJ2降格が決定した“あの日”以来となるアウェイゲーム。横内昭展監督の下、積み上げてきたアグレッシブなスタイルを示し、雪辱を晴らしたい。 15:00 サガン鳥栖 vs セレッソ大阪(J1) 鳥栖は前節、サンフレッチェ広島に0-4の敗戦。J1屈指のプレス強度を誇る相手に高い基準を見せつけられた中、ホームで仕切り直しを図る。注目は古巣対戦に臨むDF丸橋祐介。開幕3試合はいずれも左SBとして先発出場を果たしており、20年間を過ごした特別なクラブと早くも再会を迎える。 C大阪は好内容を披露しながらも勝ち切れなかった2試合を経て、前節は土壇場の決勝点で今季初勝利。強力3トップが先発から外れた中で、チームの総合力を示せたことも収穫だ。連勝で勢いを加速させたい今節は小菊昭雄監督就任後、一度も勝ったことがない苦手な地に乗り込む。 15:00 鹿児島ユナイテッドFC vs ジェフユナイテッド千葉(J2) 鹿児島は今季初黒星。後半早々に追いついたことで逆転への期待が高まったが、勝ち越し、ダメ押しの2失点を喫してしまった。千葉とは6日のJリーグYBCルヴァンカップで対戦して勝利。その試合で決勝ゴールを挙げたFW鈴木翔大は、本拠地『白波スタジアム』に再び歓喜をもたらすことができるか。 一方の千葉は群馬を振り切り、2連勝を達成。3試合でマークした得点『9』、シュート数『55』はいずれもリーグトップの数字だ。鹿児島では10日前に苦杯を喫したばかりだが、やられっぱなしではいられない。2戦連発中のFW小森飛絢を中心に、今節もアグレッシブに攻め倒したい。 16:00 東京ヴェルディ vs アルビレックス新潟(J1) 東京Vは3試合連続で終盤にPKを与え、勝点を落とす悔しい結果に。開幕からJ1の洗礼を浴びているが、今季初の味スタ開催となるホーム戦で“宿願”の1勝をつかめるか。FW木村勇大が2戦連発と結果を残す中、今節は昨季J1昇格の立役者となったFW染野唯月の初得点に期待したい。 新潟は前節、新加入のMF長谷川元希が決勝点。MF宮本英治がボランチでフル出場を果たし、FW小野裕二も新天地デビューを飾るなど、新戦力の活躍は嬉しい材料だ。今節は2004年の初対戦以降、J1では勝ったことがない相手との対戦。堅守を攻略し、今季3勝目を挙げられるか。