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（ブルームバーグ）： 15日の東京外国為替市場の円相場は１ドル＝149円台後半と、２カ月半ぶりとなる心理的節目150円付近で推移。米国で経済の軟着陸期待を背景に株価が連日で最高値を更新し、内外株高によるリスク選好の流れで円売りが強まっている。事業会社の決済が集中する五・十日（ごとおび）で実需の売買も注視される。

大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、きょうは実需がけん引する形で１ドル＝150円台を付ける可能性があると予想する。中国株が財政政策を好感する形で堅調な上、中東情勢も含めて「ひとまずリスクオン的な状況にあり、円が弱い」と指摘。円が150円台に下落すると「ストップロスも入って売りが加速しやすい」と述べた。

14日の海外市場で円相場は150円目前まで水準を切り下げた。米国で企業決算や中国の景気刺激策などへの期待からＳ＆Ｐ500種株価指数が今年46回目の過去最高値を更新。米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利下げが緩やかになるとの見方もあり、ドル買い・円売りの流れが鮮明になっている。米国債市場はコロンブスデーで休場だった。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは15日付のリポートで、米国株が続伸し、ＶＩＸ指数も20％を割り込んでおり、為替市場ではドルが強いと指摘。「きょうは目立ったイベントが予定されないが、衆院選投票日に向けた日本株高アノマリーもあり、日本株が好調に推移すれば、ドル・円は150円超えを試す展開となりそうだ」との見方を示す。

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