美容医が教える!今さら聞けないビタミンCのすべて【シワ・クマ・たるみ・疲れetc.に】|STORY
美容と健康、どちらにもアプローチできる優秀な成分として欠かせないビタミンC。日差しも強くなる春先からは、紫外線ケアと共に、積極的に取り入れたいもの。でも、そもそもビタミンCってどんな効果が期待できるの? 基礎知識から、選ぶ際のポイントなど、美容皮膚科医・佐藤亜美子先生に教えて頂きました。手軽に購入しやすい、先生オススメのビタミンC化粧水・美容液・サプリメントもご紹介します。
肌にいいと良く聞くけれど、結局どんな効果があるの?
ビタミンCが発見されたのは大航海時代。船乗りさんが野菜や果物を摂取せずに、缶詰などの加工品ばかり食べていた時に、壊血病という病気になり発見されたもの。犬や猫はビタミンCを体内で作れますが、一部のモルモットや人間は、体内でビタミンCを生成できないので、食べ物やサプリメント、肌には化粧品から取り入れていく必要があります。 ビタミンCは美容効果があると言われていますが、それ以外にも疲労回復や免疫力をあげたい人にも効果があります。クリニックの患者さんにビタミンCを処方する際に一番多いのは、ニキビでお悩みの方。あとはシミ、くすみケアを希望する方です。クリニックで受けられる点滴では、疲労回復や免疫力アップ、予防的にアンチエイジングで取り入れる方もいます。ニキビを始め、シワ、シミ、くすみ、ターンオーバーの促進など「思春期の女子から大人世代まで」全員が摂るべき成分なのです。 <ビタミンCの5つの美肌効果> 1.抗酸化作用で肌を守り、活性酸素を除去して老化を防ぐ 2.コラーゲン生成を促進させる。ハリを保ちシワ発生を予防 3.メラニンの生成を抑え、シミの原因を防ぐ 4.ターンオーバーを促進し、肌の代謝を促進することで健やかな肌を保つ 5.過剰な皮脂を抑えることで、ニキビの抑制、改善に効果がある
摂取は内から?外から?
日本の厚生労働省の基準だと1日100mgという基準になっていますが、それは不足しないようにするための基準なので、美肌になるといった効果ではなく、いわゆる壊血病にならない、健康的に問題がない量なんです。アメリカだともっとヘルスケアや予防医学が発展しているので、推奨の基準が多く、4000-6000mgと言われています。 抗酸化力として発揮させて、いつもよりいい、ベストな状態にしたいという目的だと、血液中の濃度を上げるために一気に1000mg以上を摂った方がいいと言われています。サプリメントなら高濃度で、一気に摂ることが推奨されていますが、肌に塗る場合は、刺激になって荒れてしまうことがあるので、高ければいいというわけではありません。ご自身に適した濃度で使っていく必要があります。点滴は直接細胞内に届くので、即効性があり、アンチエイジングとしてシミへの効果も発揮できます。 ビタミンCは、内側、外側の両方から継続的に摂るのがオススメです。