親から「ボーナスいくらもらったの?」としつこく聞かれて困りました。30歳で夏のボーナスが20万円って、平均と比べると少ないのでしょうか……?
ボーナスの金額は業種や企業規模に左右される
ボーナスの金額の大小は、業種や企業の規模に左右される部分もあります。「毎月勤労統計調査」の業種別の結果を見てみると、令和5年の夏の賞与の平均額が最も高かった業種は電気・ガス業の74万5209円、2番目は情報通信業の70万8645円で、いずれも20万円の3倍を優に超えています。 反対に最も少なかったのは飲食サービス業等で5万9978円、次に少なかったのは生活関連サービス等で18万6583円でした。これらの業種では、ボーナス額20万円あれば平均を超えるのです。 また、企業規模による差も無視できません。「毎月勤労統計調査」では図表1のような結果が出ています。 【図表1】
「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等」をもとに筆者作成 ボーナスの金額を周囲や統計データと比較するときには、業種や企業規模ごとの傾向も踏まえる必要があるでしょう。
勤務先の条件に合わせてボーナスの平均額を確認してみよう
ボーナスの金額が国などで発表している平均値よりも少ないと、自分の働きが正当に評価されていないような気がして不満に感じる人もいるでしょう。 しかし、ボーナスの有無や算定方法が会社によって異なることや、業種や会社の規模によって傾向が異なることも考慮する必要があります。全体の数字だけを気にするのではなく、業界や企業規模の条件ごとに数字を見て、ボーナスを比較してみるとよいでしょう。 出典 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等 厚生労働省 賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部