ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
SUV全盛だからこそ70年代に街中で輝いていたGTカーを作りたい
これまで販売した「ロックスター」やバディが、遠い国、異文化への憧れだとしたら、M55はあの頃の日常の中の憧れ。そして光岡自動車と同じ55年の時を生きてきた世代は、高度経済成長を感じながら成長していった世代である。 そういった人たちが子どものときに、GTカーが砂利道を駆け抜けていったり、田んぼのあぜ道に何気なく停まっていたり。少年たちにはGTカーを操る近所のお兄さんや親戚のおじさんが輝いて見えた。早く自分も大人になってあんなクルマに乗りたいという、そんな憧れを表現したGTカーを作りたいと思ったと話してくれた。 そんな想いをデザイナーに伝えると、当時発表されたばかりのホンダ シビックならば実現できるのはないかと提案されて制作に取りかかり、2023年に「M55 コンセプト」をお披露目となった。市販化を熱望する1300件あまりの応援メッセージが届き、こちらの思いが伝わった喜びと裏腹に、現実は名前のとおりコンセプトで終わりそうだったという。 その理由のひとつは、ベース車両を安定して調達できるか不透明であったこと。それは光岡自動車にとって、主要部品が手に入らない可能性を意味する。M55のベース車が確保できなければ、ユーザーに迷惑をかけるだけ、ということになるからだ。 企画倒れも覚悟していたそうだが、ベース車を一旦登録するという条件ではあるが、M55 ゼロエディションのベース車100台の調達に目処がついて本日の発表につながったそうだ。名前の「ゼロエディション」には、市販化の道筋すら見えなかったところから、まさにゼロベースで臨んだ、このクルマに注いだ熱い想いが込められている、と結んだ。
2025年モデルはMTのみ! 翌年からはCVTやe:HEVも予定
光岡自動車のモデルはベース車同様にさまざまなグレードや多彩なボディカラーを選べるが、このM55ゼロエディションは光岡のこだわりを凝縮した1台として、ワングレード、6速MT、ボディカラーはレジェンダリーグレーメタリックのワンカラーのみ。車両本体価格は808万5000円(消費税込)となっている。 M55 ゼロエディションのベース車はマイナーチェンジ前のホンダ シビック 1.5ターボLX 6速MT車。2024年に新規登録済未使用車をベースに製作し、納車時には中古新規登録となるため、初回車検は2年となる。 また2025年モデルは限定100台で、全国のミツオカ販売拠点にて申し込みを2024年11月22日~2025年1月19日まで受付。抽選販売申込みの際に、専用の申込書及び同意書とともに申込金55万円の入金が必要となる。なお抽選に外れた場合、申込金は返金される。なお、電話やインターネットなどでの申し込みは受け付けておらず、期間内であっても応募者数が350名に達した時点で受付は終了となる。 さらに、2025年モデルはMT車のみだが、2026年モデルでは1.5LターボのCVT車やe:HEVをベースとした追加モデルの投入も検討中だそうだ。 ただベース車のホンダ シビックが先日マイナーチェンジを行い、MT車はRSのみとなっているので、M55のMT車はいつ手に入るのかわからない。ほしいと思う人は、まずは350人の枠に入れるように販売店に55万円を持ってダッシュだ。
萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)
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