AI PCが加速するインテルのノートPC向けプロセッサー「Core Ultra 200V」の誕生で何が変わる? #TrendBuzz
インテルから、「AI PC」を実現するための次世代プロセッサー「Core Ultra プロセッサー シリーズ2(Core Ultra 200V|開発コード名:Lunar Lake)」が登場。発表直後の9月4日に日本で開催されたイベント「Intel Connection」でもその魅力が語られました。 AI PCが加速するインテルのノートPC向けプロセッサー「Core Ultra 200V」の誕生で何が変わる? #TrendBuzz
AI PCで何が変わる?
「AI PC」は、AIアプリケーションをローカル(デバイス上)で処理できる性能を備えたPCのこと。 今回発表されたCore Ultra プロセッサー シリーズ2(Core Ultra 200V)も、そんなAI PCのための高性能なプロセッサーです。 この新しいプロセッサーの大きな特徴のひとつが電力効率の向上です。前モデルであるシリーズ1と比較して、CPUで2.29倍、GPUで2倍の電力効率向上を実現。結果として、PCゲームプレイ時のパフォーマンスは平均で30%向上したといいます。 さらに時代の変化に合うグラフィックス性能の大幅な向上、優れたアプリケーション互換性、強化されたセキュリティー、AIツールとの連携が可能になっています。 また、競合であるAMDやクアルコムのAI PC向けプロセッサーと比較した場合にも、CPU、GPU、NPUともに優位性もっているとのこと。 ここで各プロセッサーの違いについて簡単におさらいしておきましょう。 CPU…PCの汎用プロセッサーで、OSの実行や文書作成などの一般的なアプリケーションの処理に使われる GPU…グラフィック処理を得意として、ゲームや動画編集といった映像を扱う作業で使われる。AI開発で利用されるケースも増えている NPU…AIの処理に特化したプロセッサーで、デバイス上でAIアプリケーションを動かすことに最適化されている Core Ultra プロセッサー シリーズ2は、CPU、GPU、NPUのいずれも高い性能を持つことで、アプリケーションを開発するデベロッパーが実現したいことにあわせて柔軟にプロセッサーを選択できる点も強みだといいます。 そして、基本的なPCとしての性能もしっかり向上しているので、すぐにローカルAIをガシガシ使いたいわけではない一般のビジネスパーソンにとっても十分な恩恵を受けることができそうです。 「AI PCはAIしかできないのですか?」と聞かれることがありますが、そんなことはありません。これまでの用途で使われてきたPCの流れを切ることなく、しっかり正常進化させることを重要視しています。 (インテル株式会社 技術本部長 安生健一朗氏)