ダマスカス郊外で多数の遺体 元親イラン勢力の本拠地か
ダマスカス、シリア、12月19日 (AP) ― 「ホワイト・ヘルメット」として知られるシリア民間防衛隊が12月18日、首都ダマスカスの南10キロの衛星都市で、少なくとも21体の遺体と無数の人骨を発見した。 遺体が発見されたのは、崩壊したアサド政権の同盟勢力だったレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラと、イランの支援を受けるイラク民兵組織が以前利用していた場所。 ホワイト・ヘルメット関係者によれば、サイイダ・ザイナブ廟近くの現場には野戦用キッチンとドラッグストア、遺体安置所があったという。 「遺骨の中には骨格だけのものもあれば、不完全なものもあった。さらに、何人の犠牲者のものかわからない小骨の袋もあった」と同関係者は話す。 さらに、「ダマスカスは集団墓地と化した」といい、首都やシリアのほかの場所で戦争に関連した墓や埋葬地の報告が増えていることを指摘。 10年以上続いたシリア内戦の間、イランとヒズボラはアサド政権に対して軍事、財政、後方支援を行ってきた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)