小池都知事が定例会見11月24日(全文2完)築地の有効活用が都民にプラス
6月の豊洲移転、築地再開発の発表時からニュアンスが少し違ってきているのか
産経新聞:産経新聞、〓オオイズミ 00:28:01〓です。最後にご発言のあった豊洲の関係でお聞きしたいと思います。先ほど発言の中で、築地の再開発については、基本方針では食のテーマパークということを言ったけれども、1つの考え方として申し上げたというような発言があったかと思いますが、これはあれなんでしょうか。われわれが6月の豊洲移転、築地再開発の発表を聞いたときとちょっとニュアンスが少しずつ違ってきているような気もするんですが、この1つの考え、食のテーマパークっていうのは1つの考え方ですよっていうのは、事実上の、今、移転に向けた醸成づくりがなかなか難しい部分もある中で、方向転換と言っていいんでしょうか。 小池:これは、基本方針というのはこの考え方、基本方針は考え方でございます。その中で申し上げたことでありまして、また築地のこれまでの歴史を考えますと、食というのは重要な核を成すものでございます。これについては変わってはおりません。そしてまた今後どのように築地を再開発していくかについては、この検討の会議を設けたところでございまして、ここで自由な発想で、幅広いご意見をいただくと。その中には食ということも入ってくることは否めないというふうに思っております。何よりもやはり、ずっと申し上げておりますけれども、築地という、これまでの育んできた土地の文化であるとか、食に関しての蓄積というのは、これは大変貴重なものであるということでありますので、そういったところで、築地の再開発で生かしていくという話については、これは変わりません。 しかしながら一方で、豊洲という新しいブランドづくりをするわけでございまして、ここはまさしく中核の市場として、今後育てていくという話でございます。そこに必ずにぎわいが欲しいという、また市場だけを設ければいいというものではなくて、そこで発展をさせていくということで、1つこのにぎわいの要となるこの施設をつくっていくという話でございます。 それぞれが相乗効果ということを先ほど申し上げましたけれども、そういう形で東京という、このいろんな可能性を秘めている、そして歴史を秘めている、そのところをそれぞれが生かしていくということであって、そのことが今、東京にまさしく求められているのではないかと考えております。 産経新聞:すいません、続けてなんですけれども、千客万来施設について、知事が6月に基本方針を発表された後に、千客万来施設を担う万葉倶楽部の側から、いろいろ知事の方針に対して懸念が表明された時期があって、そのころに、たぶんここの会見の場だと思うんですけれども、知事は万葉倶楽部の態度に対して、なかなか厳しい言い方をしていたように記憶があるんですが、その万葉倶楽部に対してもこれは、あれなんでしょうか、ちょっと方針転換というか、ソフトランディングを図っているということでよろしいんでしょうか。 小池:いえ、方針転換というよりは、にぎわいを確保するという意味で、これまでも長年、東京都との間でどのような発展をしていくかということを、つぶさにこれまでも交渉を続けてきたということでございます。いよいよ豊洲の市場移転ということが具体的な日程も定めようとする中において、今、最終というか、詰めをさせていただいているところでございます。私はこれまでの万葉倶楽部の皆さんが各地で展開されてきた事業が豊洲でまた花開くということを願っておりますし、そのために豊洲という地に、新しい地ににぎわいをもたらしてくださることを期待しているということでございます。過去、どういうふうに言ったかは別に覚えておりませんけれど、よくは、つぶさには覚えておりませんが、基本的に豊洲市場に対して、これから新しいブランドづくりを共に進めていければと、このように考えております。