ナポリタンの歴史は奥深い。発祥の店から話題の店まで、東京・横浜の「ナポリタンの名店」5選
●横浜にある『ホテルニューグランド』で生まれた「ナポリタン」。東京と横浜で食べられる新旧ナポリタンの名店を紹介します。
最近は、海外の観光客からも人気がある日本の喫茶や洋食文化。タマゴサンドやメロンソーダなど、日本にしかないメニューが人気だとか。 とんかつとナポリタンの融合「ナポとん」をチェック! 中でも、日本生まれのパスタ料理「ナポリタン」は、海外の人からは賛否両論ある味わいのようですが、日本人にとっては喫茶店の王道フードであり、懐かしさを誘う味ですよね。そこで、『食楽web』で取材をした「新旧ナポリタンの名店」をまとめました。 一生に一度は行きたい店ばかり! ぜひ参考にしてみてください。
ナポリタン発祥の店! 【横浜】ホテルニューグランド コーヒーハウス ザ・カフェ
ナポリタンを語る上で、絶対に外してはいけないのが、1927年創業の『ホテルニューグランド』の歴史です。第二次世界大戦後はGHQに接収され、高級将校の宿舎として利用された過去があります。その際、米軍によって持ち込まれたパスタやケチャップなどの食品と食べ方から、ホテルの料理として昇華さえるために考案されたのが、「ナポリタン」と言われています。 「ナポリタン」だけでなく、「プリンアラ・モード」や「ドリア」など、洋食の定番メニューが誕生しました。味、空間、サービス、すべてが一流。日本の洋食文化の起源をご自身の舌と目で体験してみて。
●SHOP INFO ホテルニューグランド コーヒーハウス ザ ・カフェ 住:神奈川県横浜市中区山下町10番地 TEL:045-681-1841 営:10:00~21:30(L.O.21:00) 休:なし
【横浜】センターグリルの「スパゲッティーナポリタン」
そして、もう一店。ナポリタンを世に広めた立役者が横浜の老舗洋食店『センターグリル』です。先ほどの『ザ・カフェ』では、トマトやトマトペーストから手間暇かけてソースが作られているのですが、一般家庭でも使いやすい“ケチャップ”を使ったナポリタンのレシピを提唱したのが、他でもない『センターグリル』なのです。 「祖父・豊吉は、サリー・ワイル氏(ホテルニューグランドの初代料理長)の経営する『センターホテル』で料理人として働いていた経験があり、野毛に自分の店を開く際に、ホテルニューグランド名物のナポリタンを、当時としては入手しやすかったトマトケチャップで味付けして出したんです」(センターグリル3代目・石橋正樹さん) 創業以来変わらないレシピを守り続けている「スパゲッティーナポリタン」。『ザ・カフェ』と『センターグリル』、両者の味わいから歴史に思いをはせてみてはいかが?