消防職員が「ふざけて」抱きつき部下骨折 ハラスメント窓口に匿名相談寄せられる
京都府京田辺市消防本部の男性係長が7月、本部内で部下の男性に背後から突然強く抱きつき、肋骨(ろっこつ)を折るけがを負わせていたことが分かった。市が、パワーハラスメントや懲戒処分に当たる行為かなどを調べている。 【写真】「部下の後頭部に線や円形の模様」パワハラで処分 同本部によると、7月26日朝の勤務交代時に発生。部下の男性が痛みを覚えて4日後に病院で骨折と診断され、2週間勤務できなかった。 総務省消防庁のハラスメント等相談窓口に匿名の相談が寄せられ、同本部は、消防庁から照会を受けて1週間後に事態を把握。聞き取りの結果「ふざけて発生した事案であり、トラブルとして認識していなかった」として処分などは行わず、市へ報告していなかった。労災の申請もしていないという。 9月上旬、消防庁の窓口から市職員課へ情報提供があり、同課が調査を始めた。当事者へ聞き取りを行い、男性係長の勤務態度や署内の体制などについても調べるという。 堀口博司消防長は「ふざけていたことでも職員が負傷したのは事実。職場の秩序や規律を乱したことについて、厳しい対応をとることも考えている。服務規律を厳守し、市民からの信頼回復に努める」としている。