1試合6億円はスゴすぎる! 米女子ゴルフ最終戦の超高額優勝賞金がツアーの記録を一気に動かす可能性があるって本当?
ソレンスタムやオチョアの大記録が更新される可能性
シーズン獲得賞金も日本同様に新記録誕生が期待される。現在の記録は2007年にロレーナ・オチョア(メキシコ)がマークした436万4994ドル。17年も前の記録が、賞金が高騰している現在も残っているのだからすごい。この年、オチョアは8勝を挙げて2位の2.5倍近い賞金を稼ぎ出すという圧倒的な強さだった。 このオチョアの記録を更新する可能性があるのは先週シーズン7勝目を挙げ、今季獲得賞金を416万4430ドルとしてランキング1位を独走するネリー・コルダ(米国)、だけではない。何とエントリーしている60人全員にチャンスがあるのだ。つまり、記録更新は確実な状況で、コルダ以外の選手が勝ってなおかつコルダが上位に入れば2人が同時にオチョアの記録を超えるというケースも考えられる。 これは同時に出場者全員に今季の賞金ランキング1位、つまり賞金女王になる可能性もあるということ。米女子ツアーにおける賞金女王の価値はそれほど高くないとはいえ、何であれ部門1位になるのは悪くない。出場する日本勢4人のうち古江彩佳、笹生優花、西郷真央の3人は勝てば文句なしに1987年岡本綾子以来2人目の賞金ランキング1位。畑岡奈紗は勝ってもコルダの順位次第で1位になれないケースもある。 また、畑岡と笹生には日本人選手初の生涯獲得賞金1000万ドル超えの可能性があり、賞金以外でも古江には日本人選手初のベアトロフィー(ラウンド数の条件をクリアした選手中平均ストローク最上位)獲得が、西郷には1990年の小林浩美以来日本勢2人目のルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得がかかる注目の最終戦。メジャー2勝など日本勢が躍進した2024年をハッピーエンドで締めくくりたい。
宮井善一